女優の門脇麦がこのほど、都内のスタジオで行われた日本テレビ系ドラマ『厨房のありす』(21日スタート、毎週日曜22:30~)の制作発表会見に登場。膨大なセリフ量が引き起こしたハプニングを明かした。
門脇が演じるのは、自閉スペクトラム症の特性から人とのコミュニケーションは苦手だが、驚異的な記憶力の持ち主で、食材の栄養素や調理工程の化学変化の知識から客に合った“やさしいごはん”を作り出す天才料理人・ありす。「化学式のセリフ量が膨大で、もうセリフに日々追われてます」と苦労を語る。
これまでの作品では、撮影の1日前かその日の朝に覚えていたそうだが、「これはさすがに追いつかなくて、初めて3日前ぐらいから覚えてます」とのこと。その結果、「3日前のセリフから覚えるけど、今日は今日で超セリフ大変じゃないですか。それを同時進行でやるから脳みそが爆発しそうで、初めて(スタジオ)セットで撮影したとき、化学式をバーっとしゃべるシーンがあったんですけど、私、鼻血出ちゃって(笑)。鼻にティッシュ詰めながらテストやってました」というハプニングがあったそうだ。
大森が「台本を最初もらって読んだときの麦ちゃんのセリフ量、他人事だけど、ゾッとしたもん」と言うほど、ベテランでも慄くボリュームで、前田敦子は「受験勉強だよ」と表現した。
また、門脇が「頭には入ってても、口と体になじんでないと、説明ゼリフで感情の流れで入ってないんで、パーン!って飛ぶと一切(セリフが)出てこなくなっちゃうんです。3秒前には完璧にスラスラ言えてたのに、日々それとの格闘です」と打ち明けると、永瀬廉は「でもあんまりミスらないですよね」感心。それに対し、門脇が「噛んでるよ」と謙そんすると、永瀬は「そうだね、噛んでたわ」と思い出し、門脇は「そこは“ミスらないね”でいいじゃないですか(笑)」と、求めていたものと別の回答に苦笑いしていた。
永瀬は、ありすが営む料理屋に住み込みバイトを希望する酒江倖生、大森はありすの父でゲイの大学教授・八重森心護、前田はありすの幼なじみ三ツ沢和紗、そして木村多江が心護の元同僚・五條蒔子を演じる。