近年ドラマや映画にも多数出演し、女優として注目度が高まっている“めるる”こと生見愛瑠。所属するエイベックス・マネジメント・エージェンシーの新春参拝&晴れ着お披露目会に参加した際、「3カ月ぐらいに感じた1年だった」と大活躍の2023年を振り返った生見にインタビューし、女優業への思いや今後の抱負など話を聞いた。
昨年はドラマ『日曜の夜ぐらいは…』、『風間公親-教場0-』、『セクシー田中さん』に出演。『モエカレはオレンジ色』(2022)での演技が評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞した。以前はモデルやタレントのイメージが強かったが、SNSでも生見の演技を称賛する声が多く上がり、昨年一気に女優として存在感を高めた。
生見自身も女優業に対する反響を実感。「演技しているイメージがなかったからこそ『新鮮だ』と言っていただいたり、こんなに反響をいただけることってあるんだと思うぐらいいろんな反響いただきました。演技は一番自信がない部分でしたが、評価していただいて少しずつ自信を持てるようになりました」と2023年を振り返る。
最初はモデルがやりたいと思って飛び込んだ芸能界だが、モデルとして活動していく中で、演技に興味を持ったという。
「ドラマや映画を見るのが好きで、軽い気持ちですが『楽しそうだな』と。そこから演技に挑戦してみたいと思うようになりました」
実際に女優として活動するようになってから「イメージは全然変わり、大変なことのほうが多いんだなと知りました」と言うも、とてもやりがいを感じているという。
「大変な分、めちゃくちゃ楽しいです。バラエティなどと違って3カ月ぐらい皆さんと一緒に一個の作品を作っていくので、その作品が世に出た時の反響とかで結束力が生まれたり、自然と仲良くなったり。そして、自分が演じる役によって気持ちの入れ方も全然違うし、私生活では発さない言葉も役で発したりするので、いろんな感情を勉強できて人として厚みが出る気がしています」
2023年は焦りがあった「予想だにしないことが起きすぎて」
作品を重ねて成長も実感。「以前はセリフを覚えるだけでしたが、台本に書いていないことも自分で想像したり、役になりきれているなと感じられる瞬間があって、最近はすごくうれしいです」と笑顔を見せる。
女優の仕事が増えて状況が大きく変わり、戸惑いもあったと明かす。
「去年は予想だにしないことが起きすぎて、一個作品が終わったら次、次みたいな感じで焦りがありました。立て続けに演じたことのない役をやらせていただき、ほかの活動も以前と同じ量でやっていたのでけっこう忙しくて。仕事脳な人なので忙しいことは大好きですが、自分の気持ちに余裕がなくなってしまう時もありました」
状況の変化に応じて変えたことはあるか尋ねると、「リフレッシュ方法を極めました」と回答。それによって心の余裕を持てるようになったという。
「絶対に家では仕事しないって去年決めたんです。台本とかを覚えるのも家の外で全部終わらせて、家の中には持ち込まないように。お洋服も衣装で明るいものを着るから、私服はちょっと暗いものを着るとか、オンオフを自分で作れるようになり、それはすごく大事なことだなと感じています」