インターネットイニシアティブ(IIJ)は2月6日より、訪日外国人/一時帰国者向けのプリペイド型SIMカード「Japan Travel SIM」の容量ラインアップを拡充し、3GB~55GBの7プラン展開を行う。またあわせて、eSIMへの対応と、eSIMパッケージのローソン店頭における販売も開始する。

  • 汎用パッケージ
  • BIC SIM版パッケージ
  • 京成グループ版パッケージ
  • この写真の左が「Japan Travel SIM」SIMカードパッケージ版の基本となる汎用パッケージ。ビックカメラでは中央の「BIC SIM版」パッケージ、京成電鉄グループでは右の「京成グループ版」のパッケージで販売される

「Javan Travel SIM」はあらかじめデータ通信容量が設定されたSIMカード入りのパッケージ。訪日外国人や一時帰国者が日本国内で一時的にモバイルデータ通信サービスとして利用することを想定している。利用者はSIMロックフリー端末やWi-Fiルータにパッケージ内のSIMカードを挿し、本体設定とメールアドレス登録を行うだけでデータ通信を行える。

SIMカードは標準/microSIM/nanoSIMの3サイズがひとつのパッケージに含まれる。データ通信は日本国内のNTTドコモ4G(LTE)エリア/3Gエリアで利用できるが、利用できるのはデータ通信のみで、音声通話/SMSは利用できない。

「Japan Travel SIM」ではこれまで、3GB/6GBの容量を選べたが(以前には1.5GB版が販売されていたこともある)、昨今のデータ通信需要の増加を受け、10GB~55GBの大容量プランを5段階で設定することになった(プラン容量の詳細は後述)。利用期間は従来の3GB/6GB版と同じく30日間となる。

また合わせて、「Japan Travel SIM」でのeSIM対応もスタートする。こちらもSIMカードパッケージと同じく3GB~55GBの7プランが用意され、全国のローソン店舗約14,700店でセレクタブルギフトカードの形態で販売される。

  • 「Japan Travel SIM」eSIM版

    「Japan Travel SIM」eSIM版。全国のローソン店頭のギフトカードコーナーに配置される

利用にあたっては店頭で希望のデータ通信容量を選んでその料金を支払い、Wi-Fi等の通信が利用可能な場所で専用Webサイトにアクセスする。そこでカード裏面のエントリーコードなどの必要情報を入力すると、eSIMのプロファイルがダウンロードできるようになり、これをインストールすると「Japan Travel SIM」を利用したデータ通信が行える。

利用できる場所はSIMカードパッケージと同じく日本国内のNTTドコモ4G(LTE)エリア/3Gエリア。データ通信のみ利用可/音声通話とSMSは利用不可という点も共通だ。IIJmioクーポンカードを利用してデータ通信容量の追加/利用期間の延長を行えるのもSIMカードパッケージと変わらない。

SIMカードパッケージの販売価格はオープン価格となっており、販売経路によって異なる。eSIM版は販売価格(非課税)が定められており、以下のようになる。

  • 3GB:2,480円
  • 6GB:2,980円
  • 10GB:3,280円
  • 15GB:3,480円
  • 25GB:4,580円
  • 35GB:4,980円
  • 55GB:5,780円