俳優のディーン・フジオカが、来週26日に放送されるテレビ朝日系ドラマ『おっさんずラブ-リターンズ-』(全9話 毎週金曜23:15~※一部地域除く)第4話にカメオ友情出演することが明らかになった。
■田中圭×林遣都×吉田鋼太郎『おっさんずラブ-リターンズ-』
モテない独身ポンコツサラリーマン・春田創一(田中圭)、ピュアすぎる乙女心を隠し持つおっさん上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、イケメンでドSな後輩・牧凌太(林遣都)のピュア過ぎる愛を描き、世界で大ブームを巻き起こした『おっさんずラブ』(2018年)から5年、続編となる『おっさんずラブ-リターンズ-』では、アラフォーになったはるたん&牧の“夢の新婚生活”が描かれる。現在TVerで無料配信中の第1話は見逃し配信数227.1万回(期間1月6日~15日)、第2話は110.6万回(期間1月13日~15日)と、テレ朝金曜ナイトドラマ枠歴代トップで推移。さらにスピンオフは70.3万回(期間1月6日~15日※いずれもビデオリサーチにて算出)と、総計400万回を突破している。
■ディーン・フジオカ、今世紀最高峰のバチェラー、ラガーフェルド・翔役に
そんな今作でディーンが演じる役柄は、武川が“おむつパートナー”にしたいと狙う、今世紀最高峰のバチェラー、ラガーフェルド・翔。第4話では、すっかり恋愛迷子で、仕事中もマッチングアプリに没頭したり、SNSで病んだつぶやきを連発中の武川政宗(眞島秀和)がついに恋愛リアリティーショーに応募して出演することに。その撮影現場に佇んでいるのは、純白のタキシードに身を包んだラガーフェルド・翔。スイスの王族の血を引いているが日本の一般家庭で育ち、現在は貿易会社の社長兼投資家として莫大な資産を保有する、努力家でたたき上げの苦労人であり、趣味は盆栽鑑賞と琴の演奏、世界を股にかけて仕事をするペンタリンガルかつ知性と気品を兼ね備えた才色兼備な男で、“今世紀最高峰のバチェラー”と解禁時からネットで騒がれている……というキャラクターだ。しかし、その設定はドラマ内に登場しないという。運命の相手を探す武川は、果たしてラガーフェルドの心を射止め、ローズをゲットすることができるのか。2人は恋の相手として結ばれるのか。
ディーン自身も「プロデューサーさんに頂いたキャラ設定の資料を、一文字一文字胸に刻んで撮影に臨んだのですが……結局、彼が一体何者なのか、本当にわからないままクランクアップしました(笑)」と笑った役どころ。初となる『おっさんずラブ』チームとの撮影を終えたが、「日本だけでなく世界中にファンを持つ、あの『おっさんずラブ』からついにお声が掛かって、長年の夢が叶った! という気持ちです」「でも、いまだにこれがドッキリなんじゃないかと思っていて、信じていません(笑)」とコメントを寄せた。
■ディーン・フジオカ(ラガーフェルド・翔 役)コメント
日本だけでなく世界中にファンを持つ、あの「おっさんずラブ」からついにお声が掛かって、長年の夢が叶った! ……そんな気持ちと、一体自分に何ができるんだろうという不安な気持ちとで、ちょっと複雑な心境でした。2018年に前作が放送されていたときは、私もちょうど同じタイミングでドラマを撮っていたので、『おっさんずラブ』の噂はたくさん聞いてたんですが、どちらかと言うと“ライバル”みたいな感覚でもありました。同時に、どこかトガッた自由な発想のお話を“ラブコメ”という形で描いていて、楽しそうだなと思っていました。なので、なんなら今日は敵対心むき出しで乗り込んできました(笑)。
ラガーフェルド・翔については、どんな役なのかがまったくわからなかったので、プロデューサーさんからキャラ設定の資料を送ってもらったんです。長い文章で、スイスの王族がどうとか、叩き上げだとか、いろいろ書いてあったんですが、文章の最後は「今作では描かれませんが、人間のクズだということが恋リア内で露呈して、最終的には炎上する……という人間の業を背負った役柄になります」という言葉で締められていたので、“クズでいいんだ!”という圧倒的な肯定感がありましたね(笑)。そんな肯定感に包まれながら、一文字一文字を胸に刻んで撮影に臨み……結局、ラガーフェルド・翔が一体何者なのか、本当にわからないままクランクアップしました(笑)。
主演の田中圭さんとはこれまで2作品ご一緒させていただいています。現場が同じだったのは『記憶にございません!』(19年)という映画の1シーンのみですが、いきなり建物の高いバルコニーから飛び降りて消え去って行かれたので、特にお話する機会を持てないまま今日を迎えました(笑)。
今回ご一緒させていただいた眞島さんは、すごく印象的な方でした。「おっさんずラブに来てくださってありがとうございます」と言ってくださったり……ひと言で言うと「サンシャインラブ」を体現されたような方という印象でしたね!
『おっさんずラブ』の撮影現場は、笑いに包まれていてとても明るく、そのスピード感に驚きました。テンポ感がすごく大事なんだなと思いました。印象的だったのは、ドライでも本番でも、スタッフさんがみんな、お芝居を見ながらずっと爆笑していたことで……とっても気が散りまし……いやいや冗談です(笑)。まるで見せ物になっているような感覚をどこか気持ちよく感じながら、キャストスタッフみんなで笑いながら、楽しむことができました。ただ、僕はいまだに、おっさんずラブに出演したことがドッキリなんじゃないかと思っていて、信じていません(笑)。なので皆さん、ぜひ放送をチェックして、ラガーフェルド翔は一体なんだったのか……一緒に語り合いましょう!
【編集部MEMO】
2016年、深夜の単発ドラマが話題となり、2018年に連続ドラマ化された『おっさんずラブ』。放送がスタートするとジワジワと人気が広がり、最終話を前にして、Twitter世界トレンド1位を獲得するまでに。その人気は地上波だけにとどまらず、配信、グッズ、書籍、イベント、海外リメイクなど様々な二次的エンターテインメントで社会を席巻。その年の新語・流行語大賞トップ10にノミネート、東京ドラマアウォード連続ドラマグランプリをはじめとする作品賞や、エランドール賞やブレイク俳優ランキングなどのキャスト・スタッフの個人賞を含めて怒涛の受賞歴を築きあげたヒット作となった。その後も2019年に映画化した『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』は興行収入26.5億円を突破、同年には航空業界に舞台を移したパラレルワールドドラマ『おっさんずラブ -in the sky-』が放送されるなど、破竹の勢いで日本中に社会現象を、海外でも大ブームを巻き起こした『おっさんずラブ』が、“初代”連ドラから5年の時を経て待望の復活を果たしている。