近畿日本鉄道は16日、ダイヤ変更を2024年3月16日に実施し、大阪線で運転される10両編成の快速急行をすべて8両編成に変更すると発表した。大阪線および難波線・奈良線で朝の時間帯に列車の増発と一部列車の種別変更、運転時刻の変更も予定している。

  • 大阪上本町行の快速急行。現在は朝および夕夜間のみの運転となっている

現在、大阪線の快速急行は朝および夕夜間に大阪上本町~名張・青山町間を中心に運転され、夜間に松阪行・鳥羽行の列車も運転されている。6両編成を基本としつつ、最大10両編成で運転する列車もあるという。ダイヤ変更後、平日・土休日ともに10両編成の快速急行はすべて8両編成に減車される。大阪線の準急についても変更があり、平日の一部列車を高安駅始発にするとともに、6両編成から8両編成へ増車を予定している。

平日朝の時間帯、大阪線で大阪上本町行の区間準急1本を急行に変更するほか、同じく大阪上本町行の急行1本を増発。現行の名張駅6時26分発・五位堂駅7時20分発・大阪上本町駅8時4分着の区間準急を急行に変更し、ダイヤ変更後は名張駅から五位堂行の普通として運転した後、五位堂駅7時21分発・大阪上本町駅7時50分着の急行として運転される。新たに増発する列車は大和朝倉駅から五位堂行の普通として運転した後、五位堂駅7時58分発・大阪上本町駅8時26分着の急行として運転。これとは別に、五位堂駅を8時0分に発車する大阪上本町行の準急も設定される。

  • 平日朝の区間準急1本(大阪上本町行)を急行に変更。五位堂駅を7時21分に発車する

  • 平日朝に五位堂駅から大阪上本町駅まで急行として運転する列車を1本新設。五位堂駅を7時58分に発車する

  • 大和西大寺駅を5時0分に発車する区間準急を新設し、始発列車を繰り上げる

難波線・奈良線は大和西大寺駅からの始発列車が繰上げに。現行の始発列車は近鉄奈良駅5時10分発・大和西大寺駅5時16分発・大阪難波駅5時58分着・尼崎駅6時18分着の区間準急だが、ダイヤ変更で大和西大寺駅5時0分発・大阪難波駅5時41分着の区間準急を新設し、大和西大寺駅で始発列車を16分繰り上げる。新設の区間準急は東花園駅で大阪難波行の普通へ乗り換えられる。