LIFULLは1月15日、「住宅ローンに関する意識調査」の結果を発表した。調査は2023年12月14日~18日、5年以内に家を購入する予定があり、住宅ローンを利用予定の男女658人を対象にインターネットで行われた。

住宅ローン金利の今後1年間の見通しについてどう考えている?

  • 住宅ローン金利の今後1年間の見通し

    住宅ローン金利の今後1年間の見通し

調査によると、今後1年間で「不動産価格は上昇すると思う」と回答した人は55.5%。マイナス金利の解除が現実味を帯びる中、住宅ローン金利の今後1年間の見通しについて聞くと、約7割が「何かをきっかけに大きく上昇する」(16.9%)、「ゆるやかに上昇する」(52.4%)と予測。引き続き、住宅ローン金利の動向には注視が必要だと考えている人が多いよう。

「住宅ローン金利が上がる前に買いたい」が45%

  • 住宅購入に対する意識

    住宅購入に対する意識

続いて、住宅購入に関しての考えについて聞いたところ、「住宅ローン金利が上がる前に買いたい」が最多の44.7%。世帯年収別にみると、「1,500万円未満」の世帯では4割前後だったのに対し、「1,500万円以上」だと73.8%にまで上昇。世帯年収の高い家庭ほど高額な住宅を買う可能性が高く、故に住宅ローン金利の少しの変動でさえも大きな影響が出るよう。

続く2位は「住宅ローン控除(減税率)が変わらないうちに買いたい」(42.1%)で、住宅ローンに関する選択肢が上位に。3位には「希望に合う物件が出たら買いたい(現状希望に合う物件が出ていない)」(36.0%)がランクイン。住宅価格の高騰によって希望条件と価格に折り合いがつきづらくなっている状況がうかがえた。

また、住宅ローンの完済について「不安はない」と回答した人はわずか6.2%。93.7%もの人が、住宅ローンの支払いに「不安」を抱いていることが分かった。

住宅ローンを組むのに検討したい金融機関

  • 住宅ローンの利用について

    住宅ローンの利用について

次に、住宅ローンを組むのに検討したい金融機関を居住地別で見たところ、関東・近畿では「メガバンク」(65.4%)が最も多く、次いで「ネット銀行」(56.4%)、「地方銀行」(37.1%)という結果に。一方、関東・近畿以外では「ネット銀行」(50.2%)、「メガバンク」(48.6%)、「地方銀行」(48.0%)が上位となり、それぞれ2%ほどの差で拮抗した。

また、「今住宅を購入する場合、住宅ローンは何を選ぶか?」と質問したところ、「固定金利」が67%、「変動金利」が23%という結果に。「変動金利」の場合には、過半数が「1.5%まで」(29.1%)や「1%まで」を選択。「固定金利」の場合では、「2.5%まで」(39.7%)や「3%まで」(36.3%)が多かった。