ヤクルトのセットアッパー・清水昇が5年連続30ホールドポイント達成に期待がかかる。ホールドポイントとは、ホールドとリリーフで挙げた勝利数を合計した数字のこと。昨季は1勝、38ホールドで39ホールドポイントを挙げた。
清水はプロ2年目の20年に初めて30ホールドポイントをマークすると、同年初めて最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。翌21年はシーズン歴代新記録となる50ホールド、シーズン歴代3位タイとなる53ホールドポイントで、2年連続の最優秀中継ぎ投手、チームの6年ぶりリーグ優勝に大きく貢献した。22年は28ホールドと3年連続30ホールドに届かなかったものの、同年5勝したこともあり33ホールドポイントで、3年連続30ホールドポイントをクリア。
昨季は通算150ホールドポイントを達成するなど、リーグ2位の39ホールドポイントを挙げた。清水は現在4年連続30ホールドポイント以上をマークする。
▼清水昇の年度別ホールドポイント
19年:0ホールドポイント
20年:30ホールドポイント ☆
21年:53ホールドポイント ☆
22年:33ホールドポイント
23年:39ホールドポイント
☆は最優秀中継ぎ投手
◆ 5年連続の難しさ
そして清水は今季、5年連続30ホールドポイント以上をマークすると、山口鉄也氏の記録に並ぶ。
山口氏は11年に30ホールドポイントを挙げると、同年から5年連続で30ホールドポイント以上を挙げた。そもそも、勝ち試合の7回、8回を投げているセットアッパーが、クローザーに配置転換されることが多いことに加え、その時のチーム状況もあり、5年連続30ホールドポイントをマークするのは至難の業。過去に4年連続で30ホールドポイント以上挙げた投手を見ても、山口氏と清水のみ。
▼山口鉄也氏の11年から15年までのホールドポイント
11年:30ホールドポイント
12年:47ホールドポイント ☆
13年:42ホールドポイント ☆
14年:39ホールドポイント
15年:33ホールドポイント
☆は最優秀中継ぎ投手
歴代最多の430ホールドポイントを挙げている宮西尚生(日本ハム)は12年から14年にかけて3年連続で30ホールドポイントをマークしたが、15年が28ホールドポイント、16年が42ホールドポイント、17年が29ホールドポイント、18年が41ホールドポイント、19年が44ホールドポイント、20年が23ホールドポイントと、30ホールドポイントを何年も連続してあげるのはチーム状況も関係しており難しいことがわかる。
歴代3位の232ホールドポイントの浅尾拓也氏は、09年に37ホールドポイント、10年に59ホールドポイント、11年に52ホールドポイントと、09年からの3年で148ホールドポイントと半分以上をこの期間に挙げたもの。12年以降は故障に苦しみ、シーズン30ホールドポイント以上を記録することができなかった。
清水は今季故障なく5年連続で30ホールドポイント以上を挙げられるか注目だ。