oricon ME(オリコン)は、「ネット証券」についての満足度調査の結果を1月4日に発表した。調査は2023年10月2日〜16日の期間、18歳から84歳までの全国のネット証券利用者5,013名を対象に行われた。本調査では新NISAの利用意向について聴取されている。

  • 2024年1月より始まる新NISAの利用意向

はじめに、2024年1月より始まる新NISAの利用意向を聞いたところ、66.2%が「利用する予定がある」と回答。「利用する予定はない」は17.6%、「新NISAを知らない・わからない」は16.1%だった。

また、「利用する予定がある」と回答した3,321人に対して、つみたて投資枠と成長投資枠のどの枠を利用する予定か聞いたところ、31.6%が「成長投資枠のみ」、14.9%が「つみたて投資枠のみ」、53.5%が「併用する」と回答している。

  • 「つみたて投資枠」「成長投資枠」のどの枠を利用する予定か

年代別に利用枠についての意向をみると、20~50代では過半数、60代以上でも40%以上が「併用する」と回答。

一方、併用しない人の比率は年代別で傾向がみられ、20~40代は20.0%以上が「つみたて投資枠のみ」、60代以上は46.0%が「成長投資枠のみ」を利用予定とした。

  • 「つみたて投資枠」「成長投資枠」のどの枠を利用する予定か(年代別)

旧NISAの口座開設状況について尋ねると、ネット証券利用者5,013人のうち、旧NISAの「つみたてNISA」の口座を開設している人は18.8%、「一般NISA」は58.0%、いずれの口座もない人は23.1%という結果に。

  • 旧NISAの口座開設状況

旧NISAの口座開設状況ごとに、新NISAの利用意向をみると、いずれかの口座を持つ人の70%以上が新NISAも利用する意向を示しているのに対し、いずれの口座も持たない人の利用意向は33.5%に留まった。

また、利用意向のある人に対し、どの枠を利用する予定かを尋ねたところ、どの状況においても「どちらも併用して利用する予定」が最多に。一般NISA口座を持つ人は「成長投資枠のみ」(31.6%)、つみたてNISA口座を持つ人は「つみたて投資枠のみ」(24.2%)が続く結果となった。

  • (旧NISAの口座開設状況ごと)新NISAの利用意向

ネット証券利用者で新NISAを利用予定と回答した人に、新NISAをどこの口座で開設する予定か聞いたところ、92.2%が「証券会社」と回答。

みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行など大手銀行で開設すると回答した人はそれぞれ1%未満で、すべて合わせても4.4%だった。保険会社や信用組合、農協、労働金庫を含むその他は3.5%という結果になっている。

  • 新NISAをどこの口座で開設する予定か