ロッテの菊地吏玖投手、秋山正雲投手、黒川凱星選手が14日、「千葉市ホームタウン野球教室」に参加した。
菊地がピッチング、秋山が守備、黒川がバッティングを集まった小学生たちに指導。菊地は「体大きく使って投げること」、「(コースを)狙いすぎず、(目標物の)あの辺にあの辺に投げて」と何度も口にした。ブルペンで投げる子供達に対して「ナイスボール」、「いいね!」と声をかけ、身振り手振りでアドバイスを送る場面もあった。
菊地はこの日の開会の挨拶で「この時期がどれだけ追い込めるかが大切」と冬の練習の重要性について説いた。菊地自身も現在、自主トレを「一人でずっとやっているので、一人で追い込むのは難しい。誰かがいたほうが追い込めたりすることはあるんですけど、そこは自分に負けずにとにかく限界を作らずやるのを考えてやっています。小学生たちは本当この時期、試合がなくて面白くない時期ですけど、楽しくなってもらえればいいなと思って話させていただきました」と明かした。
小学生に守備について教えた秋山は、秋山がゴロの捕り方について身振り手振りをまじえて教えると、その動きに合わせて子供たちも熱心にゴロの捕り方を真似ていた。秋山はプロ1年目の時に「高校のときは自分がこういう状況というのを言葉に表すことができなかった。それを細かいところまで自分で言葉にできるようにわかっていたいと思っている」と話していたが、この日行われた野球教室で子供達に伝えたいことを伝えることができたそうで、点数にすると「100点満点です!」と力強く口にした。
小学4年生の時に同じ野球教室に参加し、今季からファームでバッテリーコーチを務める江村直也コーチから教わった経験のある黒川は、この日来た小学生に対して、バッティングの良い例と悪い例を実演。その理由について「見るとすごいわかりやすいと思いますし、イメージできると思うので、ダメな例をやると具体的にイメージが湧くかなと思ってやってみました」とのこと。
黒川は指導中、ほとんどの子供達に声をかけている姿が印象に残った。「そうですね、野球を教えるというよりは学校の話を聞いたりして、年も近いっちゃ近いのでいろんな話をしてもらったので楽しかったです」と振り返った。
この日は小学生に野球を教えた3人だが、プロ野球選手としての仕事、春季キャンプが目前に迫ってきた。菊地は「本当突き抜けた結果、内容じゃないと今の中継ぎ陣には食い込んでいけないと思っているので、人より良い結果というのはこだわって、中継ぎ1年目ですしやっていきたいなと思っています」と決意を述べれば、秋山も「(春季キャンプに向けて)もうちょっとやることはあるんですけど、最高の形で入れるようにしたいです」と意気込んだ。
黒川も2年目の今季、「今シーズンのいちばんの目標は一軍の試合に出ることなので、二軍でどうとかじゃなくて、一軍の試合に出るために必要なことを取り組んでいければいいなと思います」と誓った。
取材・文=岩下雄太