ケータハムカーズ・ジャパンが東京オートサロン2024の会場にて、EVスポーツカー「プロジェクトV」を日本初披露した。お披露目にあたっては、チーフデザイナーのアンソニー・ジャナレリが来日し、メディアや招待者の前で自らプレゼンテーションをおこなった。
【画像】2+1のシートレイアウトも特徴のひとつ。ケータハム・プロジェクトVのインテリアとエクステリア(写真30点)
プロジェクトV は、2023年7月にイギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開された、2025年後半から2026年前半に投入予定の軽量のEVクーペのコンセプトカーである。
最初から電気自動車として設計されたプロジェクトV。アンソニー・ジャナレリのビジョンは、世界的に著名なイタリアのエンジニアリング会社、イタルデザインによって実現された。
プロジェクトVは、リヤアクスルに搭載された200kW(272PS)のシングルモーターを動力源とするバッテリー電気パワートレインを採用。先進的な熱マネジメントを備えた55kWhのUSOCリチウムイオンバッテリーパックが組み合わされ、150kWのDC急速充電器を使えば、15分間で20〜80%の充電が可能だ。
ミニマリストのデザイン哲学は、セブンと同様にプロジェクトVが軽量でシンプルであることを意味する。ケータハムは、革新的なカーボンファイバーとアルミニウムの複合シャシーを採用することで、車両重量1,190kg(2+1シートレイアウト)を目標としている。2+1のシートレイアウト(オプションで2+2)は乗降性を最適化し、後席乗員の快適性を高めるとともに、ファミリーで買い物や通学での使用などにも柔軟に対応できるものだ。
プロジェクトVの0-62m/h (100km/h)加速は4.5秒未満、推定最高速度は143m/h (230km/h)、WLTP航続距離は249マイル(400km)。発表時にケータハム・カーズのCEO兼、新たに設立されたケータハムEVoのCOO、ボブ・レイシュリーが「どのような形やサイズであれ、EVケータハムは、我々のDNAである、軽量でシンプル、比類のないドライビング体験を提供するという、私たちを他の誰とも違う存在にしているものに忠実でなければなりません」とコメントしているように、ケータハムのDNAはプロジェクトVにも息づいているのである。