JR四国と土佐くろしお鉄道は、2024年3月16日のダイヤ改正で実施する特急「あしずり」の見直しについて発表した。高知～窪川間で日中時間帯の時刻・停車駅をおおむね統一する一方、夜間の1往復を減便。宿毛駅発着の列車も変更される。

  • 土讃線高知～伊野間のパターンダイヤ導入にともない、特急「あしずり」もパターン時間帯の時刻・停車駅をおおむね統一

現行の特急「あしずり」は2000系または2700系を使用し、高知～中村・宿毛間で下り8本(高知発中村行7本、高知発宿毛行1本)・上り9本(中村発高知行7本、宿毛発高知行2本)を設定。同区間ではその他、特急「しまんと」も下り1本(高松発中村行)運転されている。

ダイヤ改正後、土讃線高知～伊野間で11～15時台にパターンダイヤが導入されることを受け、パターン時間帯の特急「あしずり」も時刻・停車駅がおおむね統一される。下り「あしずり3・5・7号」は高知駅を11・13・15時台の毎時49分に発車。上り「あしずり6・8・10・12号」は高知駅に11・13・15・17時台の毎時4～6分頃に到着する。パターン時間帯の停車駅も統一され、下り「あしずり5号」、上り「あしずり10号」が旭駅と朝倉駅に新規停車。高知～窪川間で途中の旭駅、朝倉駅、伊野駅、佐川駅、須崎駅、土佐久礼駅に停車するという。

行先の変更もあり、宿毛行の下り列車は現行の「あしずり9号」から「あしずり7号」(ダイヤ改正後の時刻は高知駅15時49分発・宿毛駅17時59分着)に。夕夜間に運転される現行の上り「あしずり16号」、下り「あしずり13号」は運転を取りやめ、1往復減便となる。「あしずり16号」は土佐くろしお鉄道中村線の古津賀駅にも停車していたが、ダイヤ改正後は古津賀駅に停車する特急列車がなくなる。現行の下り「あしずり15号」は号数を変更するとともに時刻を4～5分繰り上げ、高知駅21時18分発・中村駅23時4分着の「あしずり13号」として運転される。

  • 特急「あしずり」の一部列車は2700系を使用する

現行の上り「あしずり18号」は、ダイヤ改正で上り「しまんと8号」に統合され、宿毛駅18時24分発・高知駅20時34分発・高松駅22時46分着の「しまんと8号」として運転。宿毛駅から高知駅までの区間で、上り最終の特急列車が約1時間繰り上げられる。これにともない、高知～中村・宿毛間の特急列車は「あしずり」上下各8本(うち上下各1本は高知～宿毛間、他の列車は高知～中村間)、「しまんと」上下各1本(朝に高松発中村行の下り1本、夜間に宿毛発高松行の上り1本)に変更となる。