西武のリリーフ陣に頼もしい男が加わった。
ソフトバンクへFA移籍した山川穂高の人的補償選手として、西武は11日に甲斐野央投手の獲得を発表。渡辺久信GMは球団を通じて「チームにとって、救援投手が大きな補強ポイントでした。真っすぐとフォークで打ち取ることができるライオンズにいないタイプの魅力的な投手です」と喜びのコメント。
甲斐野はソフトバンク球団を通じて「今回僕を評価・指名してくれた西武球団にも感謝しています。チームの雰囲気が明るくファンの方も熱いイメージがありますので、ベルーナドームでプレーするのが今から楽しみです」とコメントした。
甲斐野は18年ドラフト1位でソフトバンクに入団すると、プロ1年目の19年に65試合、2勝5敗26ホールド、8セーブ、防御率4.14の活躍。プロ5年目の昨季は46試合に登板して、3勝1敗8ホールド、2セーブ、防御率2.53だった。
◆ チーム救援防御率2.79も…
昨季の西武はチーム救援防御率2.79だったとはいえ、渡辺GMが「救援投手が大きな補強ポイントでした」とコメントしたように、勝ちパターンの投手、特に抑え投手に昨季は苦労した。
昨季チームトップの19セーブを挙げた増田達至は防御率5.45。セットアッパーも、チームトップの28ホールド、防御率2.55をマークした平井克典がいるが、平井に次いで18ホールドの佐藤隼輔がチーム2位のホールド数だった。シーズン通して、勝ちパターンを固定することができなかった。
昨季ソフトバンクで8ホールド、2セーブを挙げた甲斐野が加わったのは大きい。甲斐野にはセットアッパー、さらにはその先のクローザーとしての期待が持てる。
またこのオフは、新外国人投手としてジェフリー・ヤン投手も獲得している。渡辺GMは獲得した際に、球団を通じて「中継ぎとして期待しています。驚異的な奪三振率が魅力のピッチャーです。まだまだ粗削りなところもありますが、日本での成長が楽しみです」と期待を寄せるなど、リリーフ陣を積極補強。
西武はその他にも、田村伊知郎、水上由伸、豆田泰志といった期待の持てるリリーフがいる。甲斐野が加入して厚くなったリリーフ陣が、どう機能していくか非常に注目だ。