音楽ストリーミングサービス・Spotifyが11日、2024年の飛躍が期待される新進気鋭の国内アーティスト10組を「RADAR:Early Noise 2024」として発表した。
2017年に日本でスタートした「Early Noise」は、Spotifyが厳選した次世代アーティストを年初に発表し、同名のプレイリストを通じて音楽ファンにいち早く届けるプログラム。過去にはあいみょん、Official髭男dism、King Gnu、藤井 風、なとり、ヤングスキニーといった人気アーティストを数多く輩出していることから、毎年注目を集めている。
今回選出されたのはMFS、音田雅則、サバシスター、JUMADIBA、jo0ji、CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN、tuki.、十明、First Love is Never Returned、離婚伝説。ストリーミングやSNSの普及に伴う音楽トレンドの変化なども反映し、バンド、シンガーソングライター、HIP HOPなど多様な分野から、従来の枠組みを超えて活動しながら個性的な作品を発信している10組が選ばれた。
また、選出アーティストの曲をまとめた公式プレイリスト「RADAR: Early Noise 2024」と共に、その魅力について音楽コンシェルジュ・ふくりゅうとSpotifyの音楽事業部門担当者が語り尽くすMusic+Talk番組『Spotify RADAR: Early Noise 2024 Music+Talk Edition』も公開。
さらに、今年初となる「Spotify Early Noise Night #16」を、3月15日に東京・渋谷のSpotify O-EASTで開催することも決定し、今回の選出アーティストの中からjo0ji、First Love is Never Returned、離婚伝説の3組が出演する。
「RADAR: Early Noise 2024」選出アーティスト
MFS
2022年に楽曲「BOW」が人気ゲーム「Overwatch2」に使用され、Spotifyバイラルチャートで世界45の国と地域でチャートイン。グローバルのバイラルチャートで1位を獲得し、日本発のアーティストとして史上初の快挙を成し遂げた。
音田雅則
2021年、18歳の夏に初めて配信した「アイウタ」がSpotifyバイラルチャートTop50に40日以上ランクイン。翌年、姉の結婚式のために書き下ろした「ウエディング」がスマッシュヒットし、2023年7月にリリースした「fake face dance music」もオリコン年間ランキング 2023のアーティスト別セールス部門 新人ランキングTOP10をはじめ、各チャートにランクインした。
サバシスター
結成からわずか5カ月後に「SUMMER SONIC」にて初のフェス出演を果たし、ストレートかつ実直なライブパフォーマンスにより注目を集める中、以後数々の国内主要フェス・サーキットイベントに出演。結成から1年後には自身のツアーを全会場即完売させるまでに、注目度と人気を異例のスピードで拡大している。今年3月8日(サバの日)にリリースするファーストフルアルバム『覚悟を決めろ!』でメジャーデビュー。
JUMADIBA
シュールとクールの間を行き来する個性的なリリックと浮遊感のあるフロウが唯一無二の世界観と評価され、話題を呼んでいる。最新ep「noodle」を12月に発表したほか、kZmとの楽曲「DOSHABURI feat. JUMADIBA (Prod. Chaki Zulu)」がバイラルヒット、ralphとの楽曲「Get Back feat. JUMADIBA & Watson」がヒットするなど、客演での活躍も目覚ましい。
jo0ji
家族や友人、自身の生活の半径に根差した普遍的かつどこか手紙のような歌詞が特徴。普段はピアノで楽曲を制作。作詞・作曲を自ら行い、音楽以外でもイラストやオリジナルギターの制作など多角的なクリエイティブセンスを持つ。父親は漁師。自身もアーティスト活動の傍ら、地元の漁港で働いている。
CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
現地でコンガを学び、リズムパターン「cho co pa co cho co quin quin」を習得。InstagramではAbletonギャングと呼ばれている。2年前に再結成し、パーカッションを軸にした電子音楽にフェイクのシャーマニズムを足した音楽を模索中。
tuki.
13歳からSNSで弾き語り投稿を開始し、2023年9月29日に「晩餐歌」でデビュー。瞬く間に各チャートに名を連ね、「Billboard Japan Hot 100」では5位(最高位)にランクイン。Spotifyの「バイラルトップ50 - 日本」では9日間連続で1位を記録し、165万人の月間リスナー数を獲得した。圧倒的な歌唱力と表現力を兼ね備えた「歌ってみた」動画はSNSで話題を呼び、主要ストリーミングサービスでは、デビューからわずか3カ月で合計7,500万回以上の再生数を記録している。
十明
自室のクローゼットで撮影した弾き語り動画をTikTokに投稿したことがきっかけとなり、2022年公開の映画『すずめの戸締まり』(新海誠監督作品)の主題歌ボーカリストに大抜てきされる。2023年7月、RADWIMPS・野田洋次郎プロデュースのもと、自身で作詞作曲を手掛けた配信シングル「灰かぶり」でEMI Recordsよりメジャーデビューする。
First Love is Never Returned
コロナ禍による2年以上の活動休止から、2022年12月に再始動。完全無名状態の再始動でありながらも、すぐさま各配信プラットフォームが多くの公式プレイリストにセレクトし、SNSバズではなく、純粋な音源クオリティの高さで注目を集める。また、2023年には音源・ライブ審査を突破し『Rising Sun Rock Festival 2023』に出演するなど、音源を超えるエモーショナルなライブパフォーマンスも彼らの特徴。
離婚伝説
音源、映像ともにクリエイティブに関する部分はセルフプロデュースで制作しており、そのセンスと親しみやすさからSNSやラジオ、ライブの口コミで瞬く間に早耳リスナーたちの注目の的に。Vo.松田の甘くメロウなハイトーンボイスと、Gt.別府の縦横無尽なギタープレイで繰り広げられる独自のパフォーマンスは、出演するイベントが軒並みソールドアウトするなど、シーンの新たな“伝説”となる予兆を見せている。