クリスマスから年末年始は何かとイベントごとが多い時季。暴飲暴食が続き、すっかり正月太りしてしまったという贅沢な悲鳴もチラホラと耳にします。

冬休みも終わり、さっそくダイエットを始めようと考えている人も少なくないと思いますが、こちらの方は正月もストイックにトレーニングをしていたようで……って、これは!?

ポストの主は、国立大で准教授として甲殻類のウオノエの研究などをされているという「Ryota KAWANISHI & c(((((:}uonoe(@kawa_noe)」さん。「おせちにムキムキのかまぼこがいた」というコメントが添えられた写真には、なんと美しいシックスパックを持った「かまぼこ」の姿が写されていました。

見事に6つに割れた腹筋のような形をした「かまぼこ」。かなりハードなトレーニングをしてもここまで綺麗な筋肉を作るのは難しいはずですが、これはすごい……!!

この写真は大きな反響を呼び、ポストは9.3万件のいいねを獲得(1月10日時点)。「正月太りの対義語...?」「今年はこうなりたいです」「すごいマッチョだ」「見事なシックスパック…」など、数々のコメントも寄せられました。

投稿主さんに聞いてみた

大きな注目を集めた、この筋肉質な「かまぼこ」。投稿主のKAWANISHIさんに、撮影時のお話などについてお聞きしてみました。

ーーかまぼこが、なぜこのようになったのか分かりますでしょうか?

理由はよくわからないです。端っこの部分だったので、蒸すときに膨張したりするのかなと思いました。

ーー今回のポストが大きな反響を生んでいますが、率直なご感想などはございますか?

こんなにたくさんの反応があるとは思いもしませんでした。新年のはじまりに、みなさんを笑顔にできたのなら幸いです。

ーーちなみに、ウオノエの研究をされているとのことですが、ウオノエの生態や魅力などについて、簡単にお聞かせいただけますか?

魚に寄生して暮らす甲殻類で、ダンゴムシやダイオウグソクムシなどに比較的近いグループです。ウオノエ類は世界で360種以上いて、種によって宿主となる魚種や寄生する部位が決まっています。魚の口やエラの中に寄生している種も多いので、さながら宝箱から宝探しをするような楽しさがあります(魚の口やエラを開いて探すので)。

日本には未知のウオノエ類がおそらくまだまだいて、ちょうど1年前にも、伊豆諸島のベヨネース列岩と八丈島から見つかったウオノエ類を「リュウノロクブンギMothocya kaorui」として新種記載しました。


かまぼこの材料にもなる魚に寄生する生物ウオノエですが、投稿主のKAWANISHIさんは、なんと新種「リュウノロクブンギ」を発見された張本人でもあるとのこと。

ウオノエについてはこちらのコラムにも書かれておりますので、興味のある方はぜひ覗いてみてくださいね♪