カスタマイズカーの企画・開発・販売を行うアルパインニューズが3台の新たなカスタムカーを発表した。日産自動車「NV200」ベースの「ソノバ」(Sonova)、スズキ「ジムニー」ベースの「ベアス」(Beas)、同「ジムニーシエラ」ベースの「ベアスプラス」(Beas+)だ。どんなクルマで納車はいつ頃?
ソノバは7人乗りもあるアメ車ミニバン
ミニバンタイプの「ソノバ」は現行型「NV200」がベース。「若者たちが世界中から集まるカリフォルニアのビーチの世界観」をイメージしてカスタムした。3列シートを備えるミニバンでありながらワイド&ローなフォルムを特徴とする1台だ。角型縦4灯ヘッドライト、鋭いスラントのグリル形状、鮮やかな2トーンカラーでレトロなアメリカ車っぽい雰囲気を醸し出す。
カーエレクトロニクスはアルパイン製の大画面ナビやディスプレイオーディオを選択可能。後席のリアビジョン、前方後方のドライブレコーダー機能付きデジタルインナーミラー、サウンドやカーエンターテイメントなど装備も充実している。複数のカラーやパターンなどが選べるシートカバーやフロアマットなどオプションも魅力的だ。
価格はベースグレード「ワゴン」(2WD)の2列シート/5人乗りが428万円~、同3列シート/7人乗りが443万円~、ベースグレード「バン」(4WD)の2列シート/5人乗りが453万円~。パワートレインは1.6Lのガソリンエンジンだ。
ベアスはジムニーの新たな魅力を開拓
小型ながら本格的なSUVの「ベアス」は人気の現行型「ジムニー」がベース。「ベアスプラス」は「ジムニーシエラ」のカスタム車だ。「カリフォルニアの白い砂浜に似合うアメリカンクラシックなスタイリング」を彷彿させる新しい感覚でデザインしたという。
フロントマスクはインパクトの強いメッキグリル&バンパーの中に角型2灯LEDヘッドライトを配置。サイドアングルでは鋭いスラントのノーズで圧倒的な存在感を演出した。リアにはメッキバンパーと丸型テールランプを配し、レトロでありながら新しさも感じる独自の見た目に仕上げた。
カーエレクトロニクスはアルパインの大画面ナビやディスプレイオーディオを選択可能。サウンドやカーエンターテイメントなどの充実した装備もオプションで選べる。
価格はベアスの5MT(マニュアル車)が298万円~、4AT(オートマ車)が308万円。ベアスプラスは5MTが318万円、4ATが328万円だ。
人気のジムニーをベース車両とするだけに納期が気になる。普通に買おうとしても納車までに時間がかかると聞くが、アルパインニューズに確認してみたところ、ベース車両の調達については「(普通に買おうとする人たちと)同じ悩みを抱えてはいます」とのことだった。ベアスもソノバも、グレードと今後の生産状況にもよるが「春先には」納車を開始できる見込みだという。初年度は3車種で計300台の生産・販売を計画している。
これら3台は「東京オートサロン 2024」(1月12~14日、幕張メッセ)で実物が見られる。
オリジナルカスタムカーの新ブランドが始動!
アルパインニューズは今回、オリジナルカスタムカーの新ブランド「キャルズ モーター」(Calʼs Motor)を立ち上げた。ソノバなど3台のほか、2023年1月に発表したトヨタ自動車「ハイエース」ベースの「カリカ」と同「ライズ」ベースの「ハバナ」をラインアップする。同ブランドの根幹にあるのは「旧き良きカリフォルニアで生まれたカーカルチャー」だというのがアルパインニューズの説明だ。