「打った瞬間は、村山監督に対して『ざまあみろ!』と思った」
かつて中日、西武、阪神で活躍した田尾安志氏が自身のYouTubeチャンネルで、現役時代「最高の一打」は何であったかに触れた際に、そう話している。
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1987年から引退するまでの5年間、田尾安志氏は甲子園球場をホームにプレイした(写真：PIXTA)
「村山監督の時にいろいろあって(笑)、2軍に落とされたんですよ。でも2軍で成績を残して、また1軍に上げてもらった。その直後にプロ初のサヨナラホームランを打ったんです」
1988年、阪神2年目の田尾は村山監督と反りが合わなかった。
そんな中、6月28日・甲子園球場での巨人戦、3-3で迎えた延長10回裏に鹿取義隆からサヨナラアーチを放った。
この意地のひと振りが「最高の一打」─。
「(ざまあみろ! と思いましたけど)走りながらスーッと吹っ切れて、それまでの思いがきれいに消えた。ホームランって凄いなと思いました」
そう話した田尾氏は、このシーズン3本のサヨナラホームランを放っており、これは当時の日本記録。通算149本塁打のうちサヨナラは4本で、そのすべてが村山監督時代のものだ。
『TAO CHANNEL』の「古希を迎えた仲間の仲良しトーク!【前編】」には、田尾氏と同じ昭和２８年度生まれの中畑清氏、真弓明信氏、梨田昌孝氏、岡義朗氏が揃って出演。それぞれが自身にとっての「甲子園の存在」「最高の一打」について軽妙に語っている。
▼中畑、真弓、梨田、田尾、岡！古希を迎えた仲間の仲良しトーク！【前編】
