スターバックスのイタリアンベーカリー「プリンチ」では、新年を祝したイタリアの伝統菓子「フォカッチャ デッラ ベファーナ」を1月31日までの期間限定で発売しています。ケーキのようなパンのような伝統菓子は、直径20センチ超えの大きなサイズ感。その味わいや特徴、楽しみ方を紹介します。

「フォカッチャ デッラ ベファーナ」とは?

  • 「フォカッチャ デッラ ベファーナ」(持ち帰りのみ5,500円)

「フォカッチャ デッラ ベファーナ」は1月6日の「エピファニアの日」(公現祭)を祝うため、新年の始まりを告げるものとしてイタリアで親しまれている伝統菓子です。

名前に“フォカッチャ”とついていますが、一般的なフォカッチャとは全くの別モノで、クリスマスの伝統菓子「パネトーネ」と同じく、卵や砂糖、バターをたっぷりと使い、ドライフルーツを入れたパネトーネ種を焼き上げた発酵菓子のこと。中にはそら豆が1粒入っていて、切り分けて食べた時にそら豆が当たった人には幸運が訪れると言われています。

また、“ベファーナ”とはイタリアに伝わる魔女のこと。「エピファニアの日」に良い子にはお菓子を、悪い子には炭を運んでくるという言い伝えがあることから、「フォカッチャ デッラ ベファーナ」を家族や大切な人と分け合いながら、豆が誰に当たるのかを楽しみ、豆が当たらなかった人には炭のお菓子を配るのが定番なのだそうです。

プリンチ特製「フォカッチャ デッラ ベファーナ」の特徴は?

プリンチの「フォカッチャ デッラ ベファーナ」は、卵や砂糖をふんだんに使ったバニラ風味のリッチな生地にオレンジピールを加えて焼き上げ、トップにはカリッとした食感の甘味のある上掛けが施されています。

実際に食べてみると、外側はマカロンのように歯応えのある食感で、中はしっとりとふんわりとしたなめらかな口どけ。卵やバターの優しい甘さにオレンジピールの爽やかさとほろ苦さがアクセントとなり、どこか懐かしさもありながら味わい深さを堪能できます。

  • アーモンド発見!

また、直径約20cmもある「フォカッチャ デッラ ベファーナ」の中には、そら豆の代わりのアーモンドを1粒忍ばせ、特製フェーヴ1つと炭を模した小さなココアクッキー9粒をセットで販売しています。アーモンドが当たった人には魔女のお菓子の代わりにフェーヴを、はずれた人には炭のクッキーがもらえるというイタリア文化を体感できます。

  • 特製フェーヴとココアクッキー

ヨーロッパの職人が作った磁器製のフェーヴは、3種類のうちランダムに1種類が同梱されています。プリンチの象徴的なハードブレッド「プリンチ ローフ」、日本の店舗で一番人気のコルネッティを使った「コルネッティ サンドイッチ」、プリンチが日本1号店を出したスターバックス リザーブ ロースタリー 東京の「エプロン」を模した全3種類は、コレクター心をくすぐるかわいい仕上がりです。

  • 入っていた特製フェーヴはエプロンでした

また、フェーヴが当たらなかった人がもらえる炭のお菓子は、プリンチキッチンで手作りした小さなココアクッキー。ほろ苦さもありながらしっかりと甘みをあって美味しいので、アーモンドを引けなくても嬉しいプレゼントになりそう。

  • 上品な味わいのココアクッキー

食べきれない時はアレンジレシピにトライ

大きなホールサイズを皆でシェアするのが本来の「フォカッチャ デッラ ベファーナ」の楽しみ方ですが、食べきれない分が出てきてしまうこともあるはず。「フォカッチャ デッラ ベファーナ」ならではの味わい深さを活かしたアレンジレシピに挑戦してみました。

  • ラム ハニー フレンチトースト

作り方は簡単で、普段のフレンチトーストの卵液にラム酒を適量加えて焼き、最後にハチミツとラム酒を混ぜ合わせて、仕上げにとろりとかけるだけ。

ラム酒を加えるだけで、より贅沢なスイーツに様変わり。ジュワッととろける生地からはオレンジピールにラム酒の香りが加わって、より奥深い大人の味わいが楽しめます。そのままの「フォカッチャ デッラ ベファーナ」でも十分美味しいですが、いろいろなアレンジを楽しんで、お気に入りのテイストを見つけるのも良いかもしれません。

「フォカッチャ デッラ ベファーナ」は、プリンチ 代官山 T-SITEやスターバックス リザーブ ロースタリー 東京 プリンチ ベーカリーなどの6店舗で1月31日まで発売されています。イタリアならではの伝統菓子は子供から大人まで楽しめるので、新年会やホームパーティーの手土産にもおすすめです。いつもとは違った新年の楽しみ方に挑戦してみては?