今回は、お世話になった先生への手紙の例文を紹介します。

【近況報告】【卒業】【転任・退職】【部活】とシーンごとに例文を紹介しているので、お世話になった恩師へのメッセージを考える際に参考にしてくださいね。

お世話になった先生への手紙の例文

  • お世話になった先生へのお礼の手紙例文

    お世話になった先生へのお礼の手紙例文をご紹介します

まず、お世話になった先生へのお礼の手紙の例文をいくつかご紹介します。

お世話になった先生への手紙の例文【近況報告】

お世話になっていて定期的にやりとりしている先生に、受験合格や内定獲得などの近況報告をする場合は、「先生から教わったことを活かして行動したことで、結果に繋がった」というエピソードを入れると感謝の気持ちが伝わるはずです。

伊藤先生

拝啓

日頃からお世話になっております。

この度、以前からご相談差し上げていた国立大学への合格が無事に決まりました。

これもひとえに日頃から先生の教えに従い、日々努力してきた賜物だと深く感謝しています。
先生には試験期間中も都度メールをいただき、心が折れそうなときにも励まされました。

大学進学後は経営学について深く学びながら、学業とともに充実した学生生活を送る所存です。

そろそろ新学期ですのでお忙しいかと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。

あらためて本当にありがとうございました。

敬具

3月5日 佐藤一郎

お世話になった先生への手紙の例文【卒業】

卒業のときに送る手紙には、先生との出会いや印象深かったエピソードを入れると、先生も読んでいて楽しい内容に。

そのうえで、これからの進路を明るく前向きに過ごす意思も添えるとよいでしょう。

鈴木先生

拝啓

在学中は大変お世話になりました。

先生とは高校3年生のとき初めてお会いしましたね。
最初のごあいさつでユーモアを交えて笑いを誘っていて、とても気さくで話しやすい先生だと思いました。

進路指導の際に親身になって相談に乗っていただき、いろいろとアドバイスいただいたことを今でも感謝しています。
卒業後は、高校生活で学んだことや先生からいただいたアドバイスをもとに、新たな一歩を踏み出します。

先生もお体に気をつけて、ますますご活躍されてください。

本当にありがとうございました。

敬具

3月20日 渡辺洋子

お世話になった先生への手紙の例文【転任・退職】

転任・退職される先生に手紙を出す場合には、感謝の気持ちを伝えるとともに、先生の労をねぎらい、新たな環境でも活躍し続けてほしいことを伝えましょう。

山田先生

拝啓

在学中は大変お世話になりました。
この度、先生が転任されると聞き大変驚いています。

先生には、中学校のときに担任として1年間数学を教えていただきました。
難しい微分方程式について、わかりやすく丁寧に教えてくださったことは今でも忘れません。

〇〇中学校での12年間、本当にお疲れさまでした。

先生が新たな職場でもご活躍され、多くの生徒から慕われ続けることをお祈り申し上げます。

敬具

3月29日 田中次郎

お世話になった先生への手紙の例文【部活】

部活で指導いただいた先生にお礼の手紙を渡す場合は、部活でのエピソードを盛り込んでみましょう。具体的な成果だけではなく、指導いただいた当時に思ったことなど何でも構いません。

小林先生

拝啓

〇〇高等学校吹奏楽部で副部長をしていました山本恵梨香です。
部活動では大変お世話になりました。

入部したときから熱心にご指導いただきありがとうございました。

特に夏休み中は毎日音楽室で課題曲の練習をみていただき、本番では間違うことなく最高のパフォーマンスを発揮できたことは今でも忘れません。

現在、私は市民楽団に所属し、先生の教えをもとに日々活動しています。

先生も変わらず音楽のご指導をされているかと思いますが、お体に気をつけて、ますますご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。

あらためましてありがとうございました。

敬具

4月12日 山本恵梨香

お世話になった先生への手紙の書き方

  • お世話になった先生への手紙の書き方

    お世話になった先生への手紙は書き方が決まっています

お世話になった先生へ出す手紙には決まった構成があります。「書き出し」「本文」「締めのあいさつ」という構成で書くのが一般的です。

ここでは、お世話になった先生へ出す手紙の構成について説明します。

書き出し

初めにあて名を書いたあとで、拝啓という頭語とお礼の言葉を書きます。

お礼の言葉は、ひとことで簡潔に書くことがポイントです。たとえば、以下のように短い文章で用件を伝えるようにしましょう。

「この度はいろいろとお世話になりました」
「在籍中はお世話いただきありがとうございました」

本文

次に本文を書きます。

本文では、相手の先生からしてもらって心に残っていることや、感謝していることなどを伝えられるような内容にしましょう。

具体的なエピソードを入れることで、感謝の気持ちもより深く伝わります。さらに、自分の感情を素直に書くことで、先生にもその真っすぐな気持ちが伝わるでしょう。

締めのあいさつ

先生への気持ちを伝えたら、締めのあいさつを書きます。

締めのあいさつでは、再び感謝の気持ちを伝えるとともに次の2点を加えてください。

  • 今後の進路や人生のこと
  • 先生の健康と活躍を祈る言葉

大切なポイントは、簡潔ながらも気持ちが伝わるように書くことです。

本文の最後に敬具を入れることも忘れないでください。

最後に手紙を書いた日付と自分の署名を書いて手紙を締めます。なお横書きの場合、日付は算用数字を使います。

お世話になった先生へ手紙を書くときのポイント・注意点

  • お世話になった先生へ手紙を書くときのコツ

    お世話になった先生への手紙には書き方のコツがあります

お世話になった先生への手紙を書くときは、いくつかポイントや注意点があります。

以下のような点に気をつけて手紙を書いてみてください。

  • あて名は「様」か「先生」を使う
  • 敬語を使う
  • 差出人の名前はフルネームで書く
  • 思い出やエピソードを入れる

それぞれのコツについて説明します。

あて名は「様」か「先生」を使う

お世話になった先生へ手紙を書く場合、あて名は「様」か「先生」のいずれか片方を使います。

ときどき、あて名を「先生様」とした手紙を見かけますが、二重敬語にあたるため、この使い方は間違いです。丁寧さを意識するあまり、二重敬語にならないように気をつけましょう。

敬語を使う

当然のことながら、手紙を書くときには敬語を使いましょう。

親しみを込めて少しくだけた表現を使うことに問題はありませんが、いくら友達感覚で接していた先生であっても、いきなりため口に近い文章を書くのは禁物です。

ただし、あまりに敬語を使いすぎると堅苦しい印象を与えてしまいます。 たとえば、「思います」の謙譲語である「存じます」を多用したり、「つもりです」の謙譲語である「所存です」を使いすぎたりするのは、少し堅苦しいかもしれません。

先生との距離感にもよりますが、友人のように接していた先生に対しては、ビジネスシーンで使用するような堅い敬語は使用しなくても問題ないはずです。

最低限の礼儀を守って適切な敬語を使うように心がけてください。

差出人の名前はフルネームで書く

差出人の名前を書くときにはフルネームで書きましょう。

先生は多くの生徒を受け持っているため、同じ苗字の人がいた場合に誰からの手紙なのかわからなくなってしまいます。

差出人は必ずフルネームで書くように気をつけてください。

思い出やエピソードを入れる

お世話になった先生に感謝の気持ちを伝えたいときには、具体的な思い出やエピソードを入れましょう。

エピソードを入れることで感謝の気持ちがストレートに伝わり、先生も当時を思い出してなつかしい気持ちになり癒やされるはずです。

あまり細かいことを書く必要はありませんが、心温まる思い出やエピソードを入れてみましょう。

お世話になった先生へお礼の手紙を書きましょう

  • お世話になった先生へお礼の手紙を書きましょう

    お世話になった先生にお礼の手紙を書きましょう

今回は、お世話になった先生への手紙の例文をシーンごとに紹介しました。

お礼の手紙を書くとき、大切なのは自分の気持ちを素直に伝えることです。少しくらい構成や言い回しがおかしくても、先生に感謝の気持ちを伝えようと手紙を送ることで、先生はきっと喜んでくれるはずです。

お世話になった先生へ感謝の気持ちを伝えようと思ったときは、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。