デザイン書・美術書を中心に、ビジュアル性と実用性に重点を置いた書籍出版を行うグラフィック社は、試作的につくられた国鉄時代の鉄道車両を紹介する書籍『国鉄プロトタイプ車両ビジュアルガイド』(B5判208ページ、3,080円)を今月発売すると発表した。
新技術や新たなコンセプトを伴う鉄道車両が誕生する一段階前、実用性の確認やデータ収集、コストに見合う性能であるかの確認など、さまざまな目的で試作的に製造された車両の中から、国鉄期(1949~1987年)に制作された車両を厳選してピックアップ。技術的・形状的にエポックな車両ばかりを集め、貴重な写真とともに見開きで掲載した。
電車、気動車、電気機関車、ディーゼル機関車、新幹線、貨物の各車両から64形式を収録。特急形電車のプロトタイプ「591系」、直流線区と交流線区を直通できる電車として開発された「クヤ490形+クモヤ490形」、動力にガスタービンを搭載した「キハ07形900番代」などが紹介される。車両形式や概要、基本スペックに加え、何のために製造された車両かについても解説している。