Acerは1月7日(米国時間)、SpatialLabsの裸眼立体視技術を統合したノートPC「Aspire 3D 15 SpatialLabs Edition」(A3D15-71GM) を発表した。2月に北米で発売する予定で、価格は「1,399.99ドルから」。クリエイター向けConceptDブランドの「ConceptD 7 SpatialLabs Edition」(3,499.99ドル)に比べて求めやすい価格にSpatialLabs 3D対応製品を広げることで、クリエイター、アーティスト、開発者の裸眼3D立体視の活用を後押しする。

SpatialLabsは、レンチキュラーレンズと視線追跡技術を組み合わせて、裸眼3D立体視によるコンテンツ表示や編集を可能にする。この技術は、画面を見ている人の目や頭の位置を検出し、それらに合わせて表示映像をリアルタイムに調整することで安定した立体視を実現する。レンズの効果をオン・オフ制御できる液晶レンチキュラーレンズを採用しており、2D表示と3D表示を素早く切り替えられ、2D表示モードでは一般的なディスプレイと同様の視認性で利用できる。

Aspire 3D 15 SpatialLabs Editionには、「SpatialLabs Go」や「SpatialLabs Player」、「SpatialLabs Model Viewer」といった立体視体験を高めるアプリケーションをまとめた「SpatialLabs Experience Center Pro」が付属する。

SpatialLabs Goは、AIモデルを用いて、2Dコンテンツの深度マップを生成し、リアルタイムでステレオスコピック3Dに変換する。2Dコンテンツをより臨場感のある3D体験にグレードアップできる。SpatialLabs Playerでは、SpatialLabsディスプレイで3Dモードのサイドバイサイド動画の再生や、2Dと3Dモードのシームレスな切り替えのコントロールが可能。SpatialLabs Model Viewerは、CGIやCADファイル形式をインポートして、そのデータを裸眼立体視で確認できるビューワーだ。

SpatialLabsデバイスはOpenXR規格に準拠しており、またSpatialLabs UnityやUnreal Engineプラグインなど、様々な分野や業種でSpatialLabsデバイスを活用するための開発者向けツールが用意されている。

Aspire 3D 15 SpatialLabs Editionは、Adobe RGB色域を100%サポートする15.6インチの4K UHDディスプレイ(2D:3840x2160)を搭載。輝度は最大380nits。最大で、Intel Core i7-13620H、NVIDIA GeForce RTX 4050、メモリ32GB(DDR5)、ストレージ2TB(M.2 PCIe SSD)という構成に対応、HDMI 2.1、Thunderbolt 4、Wi-Fi 6などをサポートする。