Xrealは1月7日(米国時間)、XREAL Airシリーズの新製品「XREAL Air 2 Ultra」を発表した。同シリーズの特徴であるサングラス・スタイルのフォームファクタに3D環境センサーを2つ搭載。スマートフォンやPCを接続し、ミラーリング(iPhone、Android、Mac、Windows)で映像コンテンツやゲーム、アプリを利用できるだけではなく、周囲の環境を認識した空間コンピューティングをサポートする。価格は699USドル。現段階では開発者を優先した展開だが、米国で予約受け付けを開始し、3月末までの出荷開始を予定している。「Apple Vision ProやMeta Quest 3を含む競合デバイスに代わる手頃な価格のデバイスを提供することで、空間コンピューティングの開発者コミュニティを活性化する」とアピールしている。
XREAL Air 2 Ultraはフレームの両側に1つずつ3Dカメラを搭載し、6DoF自由度のトラッキング、デプスメッシュ、空間アンカー、平面検出、画像追跡といった環境認識機能を用いて装着者の周囲の環境をマッピングし、ハンドトラッキングやヘッドトラッキングといった行動認識をサポートする。「Nebula」(Android、Mac、Windows)というAR環境のランチャーを用意しており、最新のソフトウェア開発キット(SDK)でXREALの空間コンピューティング技術をサポートして開発者の空間コンピューティング対応を促している。現時点で空間コンピューティングの利用には、Samsung Galaxy S23(OneUI 5.1/6.0、Snapdragon)、S22(OneUI 5.1、Snapdragon)が必要。
視野角は52度で、XREAL Air 2(46度)よりも広い。ソニーのOLEDマイクロディスプレイを搭載しており、解像度は1920x1080ピクセル(片眼)、最大120Hz(2D)/同90Hz(3D)のリフレッシュレートをサポート、輝度は30-500nits(2D)/20-250nits(3D)となっている。スピーカーには指向性オーディオ技術を採用し、音の拡散を抑えてプライバシーを確保する。
本体サイズは148.5x48x161.5ミリ、重量は80グラム。フレームに軽量で剛性に優れたチタンを採用しており、3段階に角度調整できるテンプルと3サイズ(S/M/L)のノーズパッドオプションで装着感を調整できる。