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プロ野球のオフシーズンでは、毎年のように契約更改が話題となる。その年に活躍を見せた選手が年俸アップを勝ち取る一方で、成績が低迷した選手の場合、大幅な年俸ダウンとなるケースも少なくない。そこで今回は、2023年オフに大減俸を受け入れた大物を取り上げたい。
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小林誠司
投打:右投右打
身長/体重:178cm/86kg
生年月日:1989年6月7日
経歴:広陵高 - 同志社大 - 日本生命
ドラフト:2013年ドラフト1位
節目のプロ10年目となった2023年、存在感を示せなかった選手が小林誠司である。
広陵高校では夏の甲子園準優勝を果たし、卒業後は同志社大学、社会人野球の日本生命でプレー。特に守備面を高く評価され、ドラフト1位で読売ジャイアンツへ入団した。
バッティングで苦しむ面もありながら、持ち前の守備でアピールを続け、2016年は129試合に出場。リーグトップとなる盗塁阻止率.356を記録するなど、正捕手格として強肩ぶりを存分に発揮した。
一方で、課題のバッティングが向上しないシーズンが続き、2020年から出場機会が大幅に減少。
「打てる捕手」として頭角を現した大城卓三にポジションを奪われる形となり、2023年はわずか21試合出場に。減額制限を遥かに超える70%ダウンで契約更改を終えた。なんとしても2024年シーズンはポジションを奪い取り、復活の1年にしたい。
栗山巧
投打:右投左打
身長/体重:177cm/85kg
生年月日:1983年9月3日
経歴:育英高
ドラフト:2001年ドラフト4巡目
2024年シーズンでプロ23年目を迎える栗山巧も、契約更改で大幅ダウンの提示を受けた。
育英高校で2年時からレギュラーを獲得し、甲子園にも出場した栗山。西武ライオンズからドラフト4位指名を受けて入団した。
プロ4年目の2005年から出場機会を獲得すると、チームが優勝を成し遂げた2008年には打率.317をマーク。初タイトルとなる最多安打(167本)も獲得し、西武に欠かせない存在となった。
その後は大きな故障もなく試合に出続け、2021年には西武の生え抜き選手として初の通算2000安打を達成。精神的支柱として西武打線を支えたが、2023年シーズンは77試合出場で打率.217と苦しみ、年俸ダウンとなった。
通算400二塁打達成にもあと1本と迫っている栗山。勝負強い打撃を見せ、チームを優勝に導く活躍ができるだろうか。
秋山拓巳
投打:右投左打
身長/体重:188cm/101kg
生年月日:1991年4月26日
経歴:西条高
ドラフト:2009年ドラフト4位
大幅ダウン提示を受けた秋山拓巳。2024年は復活が求められる選手の一人だ。
西条高校では打者として高校通算48本塁打を記録した長打力に、本職の投手としては最速150キロを計測。将来性豊かな大型選手と評価され、阪神タイガースにドラフト4位で入団した。
ルーキーイヤーに4勝を挙げたが、以降はしばらく低迷。しかし、2017年には先発ローテションを守り抜き初の規定投球回に到達すると、同年は12勝6敗、防御率2.99の好成績を残した。
翌年からは再び苦しいシーズンを過ごしたが、2020年に11勝を挙げてチームの勝ち頭になると、翌年も2桁勝利を達成。しかし、2022年は不振に陥り、わずか1勝にとどまった。
2023年はファームで最多勝(8勝)に輝くも、一軍では勝ち星を挙げることが出来ず。オフの契約更改では50%減と厳しい結果が突き付けられた。若手の成長が著しい中、秋山は再起できるのだろうか。
柳田悠岐
投打:右投左打
身長/体重:188cm/93kg
生年月日:1988年10月9日
経歴:広島商 - 広島経済大
ドラフト:2010年ドラフト2位
2023年は最多安打(163本)のタイトルを獲得したものの、減俸となった選手が柳田悠岐である。
広島商業から広島経済大学に進学し、着実に力をつけた柳田はドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団。
荒削りな部分もありながらも着実に成長を見せ、2014年には全試合出場を達成。チームの主力に成長すると、2015年は打率.363、34本塁打、32盗塁でトリプルスリーを達成した。
翌年以降は故障に苦しむシーズンもありながら、日本を代表する打者として君臨。毎年のように打撃タイトルを獲得する好成績を維持し、2019年のシーズンオフに7年という大型契約を結んだ。
2023年は9年ぶり2度目の全試合出場を果たし、打率.299、163安打、22本塁打、85打点をマークし、最多安打のタイトルを獲得。しかし、契約の見直しもあって減俸となった。2024年も変わらぬ打棒を発揮し、チームを4年ぶりリーグ優勝に導きたい。
青木宣親
投打:右投左打
身長/体重:175cm/80kg
生年月日:1982年1月5日
経歴:日向高 - 早稲田大
ドラフト:2003年ドラフト4巡目
ベテランとして苦しむチームを支えた青木宣親。2023年はリーグ3連覇を逃し、自身も成績を落とす悔しいシーズンとなった。
日向高校ではエースを担った青木は、早稲田大学で野手転向。リーグ戦で卓越したバットコントロールを発揮し、東京ヤクルトスワローズからドラフト4巡目指名を受けた。
プロ2年目の2005年に打率.344、202安打を記録し大ブレイク。同年は最多安打、首位打者、新人王のタイトルに輝いた。
その後も活躍を続け、2010年には打率.358、209安打、出塁率.435の好成績。日本を代表するヒットメーカーとなった。
2012年からはメジャーリーグに挑戦。メジャーの地でも安定した成績を残し、2018年にヤクルトに復帰すると、以降は精神的支柱として活躍した。
2021年からは打率3割を下回っているが、ベテランとしてチームを支え、リーグ2連覇に貢献。しかし、2023年は96試合出場で打率.253となり、大幅減俸となった。42歳を迎える2024年シーズンは、チームを立て直す役割が期待されるだろう。
菅野智之
投打:右投右打
身長/体重:186cm/95kg
生年月日:1989年10月11日
経歴:東海大相模高 - 東海大
ドラフト:2012年ドラフト1位
2023年は自己最少となる4勝にとどまった菅野智之。2024年シーズンこそ雪辱を晴らしたい選手の一人だ。
東海大相模高校から東海大学に進み、大学時代は圧巻の投球を披露。入団拒否を経て読売ジャイアンツに入団した菅野は、ルーキーイヤーから即戦力として13勝を挙げた。
さらに、2014年は12勝5敗、防御率2.33と好成績を残し、リーグ優勝に大きく貢献。 最優秀防御率とシーズンMVPを獲得した。
その後も長年に渡り渡り、エースとしてチームを牽引、日本を代表する好投手として、別次元の投球を見せつけていた。
しかし、2021年は故障を繰り返すシーズンとなって6勝7敗と低迷。翌2022年は2桁10勝をマークしたものの、2023年はけがや不振が重なり、4勝にとどまった。
契約更改では大幅減となった菅野。阿部慎之助新監督の下で、完全復活した姿を見せられるか。
【了】