青星寮に入寮したDeNA・松本凌人【写真 / 萩原孝弘】

<1月7日 横須賀市追浜・青星寮>

 ベイスターズ期待の精鋭ルーキーズ11人が、“DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA”内にある若手選手寮「青星寮」に入寮した。

 ドラフト1位の度会隆輝(ENEOS)は「野球に集中して全力でやりたいなと思います。、自分のセールスポイント全開で出してチームを勝利に導けるように、死にものぐるいでやっていきたい」と決意表明した。

 2位の松本凌人(名城大学)は「非常に緊張している」としながらも「しっかりとカラダ作りとトレーニングに励んいたので、いいオフシーズンだった。怪我をしないカラダづくりに取り組んできた」とニヤリ。持参したものは「大学時代にずっと使っていた、色々な思い出が詰まっているグローブ。全国大会に行けたのも、リーグ戦で負けたこともすべて詰まっている。部屋に置いて、しんどいときに見ようかなと思っています」と心の支えにすると明かした。

 プレー面では「自分の持ち味でもあるサイドスローをアピールできたらいいなと思います。林昌勇さんを目標にして、Youtubeでも勉強させていただいています」と横手から韓国のクローザーにまで上り詰めた右腕のような活躍を目指すと目を輝かせた。

 3位の武田陸玖(山形中央高等学校)は「小さい頃、野球を始めたころからプロ野球選手になるのが夢だったので、嬉しい気持ちがあります」と喜びながらも「これからが本当のスタートなので、頑張っていきたいと思います。自分の役割を果たして、山形県民に勇気を与えられるように」と故郷への恩返しを明言。

 持参したものは2つの似顔絵を披露し「すごい似ているなと思います。本当に応援してもらっているんだな」と実感していると明かした。

 投手兼外野手ということには「現実的に言ったら厳しいのかも知れないですけれども、身体が大きくない人でも二刀流ができるんだと自分が体現して、小さい子たちにも希望とか勇気を与えられたらと思います」と“ハマの二刀流”を貫いていくと改めて宣言した。

 4位の石上泰輝(東洋大学)は「明日から自主トレが始まるので、楽しみだなと思っています。アピールできるように地元でしっかり練習してきました」とすでにワクワクが抑えられぬ様子。

 持参したものは「高校の野球部の同級生からの寄せ書きと、中学校のときのユニフォームに寄せ書きをしてもらったもの」の2つを公開し「やるしかないという気持ちになりました」と意気込んだ。明日からは「全体的にレベルアップして、まずは足と肩を活かしてアピールして、バッティングでもアピールしていきたい」とし「一年目から活躍できるように頑張りたいです」と即戦力として戦力になる目標を口にした。

 5位の石田裕太郎(中央大学)は「高校大学とずっと寮生活で、入寮の日は緊張していたんですけど、今日は昔からなりたかった職業での入寮なので、すごく楽しみなのが強いです」と笑顔。

 持参したものは「両方少年野球時代のもので、ひとつは在籍していたときのチームの写真で、もう一つはその時の同期の人たちがくれた寄せ書きです」と明かし「地元の球団だったので、小中学校の友達がみんな祝ってくれて、その度に地元で良かったなと思いました」と、クルマで20分の場所が実家のハマっ子ならではの秘話を披露した。

 これからは「競争になりますが、大学でも西館がジャイアンツに入ってずっと同じレベルを目指して競争してきたので、プロでも同じ気持ちでやっていきたいと思います」と真剣な眼差しで語った。

 6位の井上絢登(徳島インディゴソックス)は「本当にやっとスタートラインに立てたので、一日一日を大切に頑張っていきたいと思います」と決意表明。

 持参したものは「西川のマットレス。睡眠がいちばん大事なのでこだわった」とオーダーメイドの枕とともに披露。明日からは「自分の持ち味はバッティングですので、しっかりとフルスイングをできるように、キャンプに間に合うような土台作りを」地に足をつけたコメントを残した。

 目標は「開幕一軍を目指して頑張ります」とし、具体的には「巨人の戸郷(翔征)投手を打てるような選手になりたいと思っています」とジャイアンツの若き右腕撃ちを誓った。

◆ 育成選手も入寮

 育成1位の高見沢郁魅(敦賀気比高等学校)は「いつも通り自分らしくやれば大丈夫かなと思っています」と自信満々。高校の同期のメッセージ入りの、黄色のスマイルマークの付いた起き上がりこぼしを持参し「何度倒されても起き上がる」決意を明かした。

 育成2位の清水麻成(樹徳高等学校)は「取材の方が多くて緊張しています」と初々しくコメント。持参したものは「中学時代のチームメイトの仲間の寄せ書き」で「辛いときもこれを見ながらやっていきたい。他の人に負けないように頑張っていきたい」と明かした。

 育成3位の小笠原蒼(京都翔英高等学校)は「室内練習場もあって、野球に打ち込める環境があるので、技術の向上と人間性の向上ができるように頑張っていきたい」とキッパリ。持参したものは「同級生のみんなからのメッセージカード」で「これからいろんな壁にぶち当たることのあると思うので、メッセージを読んで頑張りたい」と仲間の言葉とともにプロの世界に挑む。

 育成4位の庄司陽斗(青森大学)は「一発ドカンとあったほうが面白いかな」とトイ・ストーリーのウッディのハットを被って登場。「最初からこんな形ですみません」と笑わせつつも「自分の持ち味は強気で行くところ。一つづつ課題を克服してやっていければいいかなと思います」とピッチャーとして一日でも早く支配下獲得を目指していく。

 育成5位の近藤大雅(専修大学北上高等学校)は「待ちに待った入寮で、これから頑張ろうと思います。楽しみでもあるんですけど、厳しい世界でもあるので、自分なりにどう努力すればいいのかを考えながら毎日生活していた」と明言。「野球を始めたときに初めて買ってもらったグローブと、お世話になった小学校時代の監督さんにもらった言葉。人事を尽くして天命を待つ」を胸に「方の強さを全力でアピールして、これから支配下目指してやっていきたいと思います」と言い切った。

 

 この日はルーキー11人全員が入寮。明日から始まる新人合同自主トレに向かってスタートラインに立った若き星たちは、それぞれの野望を胸にプロ野球界への航海を始める。

 取材・文 ・写真 / 萩原孝弘