女優の永野芽郁がこのほど、フジテレビ系ドラマ『君が心をくれたから』(8日スタート、毎週月曜21:00~)の取材に応じ、撮影でのエピソードなどを明かした。
予期せぬことが起こる撮影
永野演じる主人公・逢原雨が、かつて心を通わせた男性・朝野太陽(山田裕貴)のために自分の“心”を差し出す宿命を背負うことから始まるラブストーリーの同ドラマ。
今作へのオファーに、永野は「純粋にうれしかったという気持ちと、内容的に難しい部分もあるし、演じていながらきっと苦しくなる瞬間が多いだろうなと思ったので、“大丈夫かな?”という不安もありました。でも、共演の山田裕貴さんもいらっしゃるし、何とかこの冬を乗り切れたらいいなと思って(撮影に)入りました」と率直な心境を吐露。
“苦しくなる瞬間”について改めて聞くと、「相手のことを思った言動が、相手にとっては苦しいことがあるんです。みんながお互いのことを思ってやってることなのに、結局どっちにも苦しくなっていたりして、それを見たり感じたりしてると、“なんでこんなに報われないんだろう…”と思ってしまう場面が結構多いので、見ていて胸がギュッとなるシーンが多いと思います」と答えた。
山田との撮影では、「まさか涙すると思っていなかったシーンで、心を通わせすぎて2人して涙をしてしまうことが多々あるんです」と紹介。「いつもだったら2人ともケラケラしているのに、そのシーンを撮っていると、相手の声の震えを感じたりして、お互いに対しての感度がすごく高い状態で撮影できてるので、みんな予期せぬことが起こったりします。それはすごくやりがいもあるし、面白いなと思います」という。
そうしたシーンの撮影終わった後には、「“頑張ったね”と言ってハイタッチしたり、肩をトントンってしたりするのが、ルーティーンになってきています。(『ハコヅメ』で)前回ご一緒してから役が全然違うのもありますけど、新たなコミュニケーションの取り方だなと思っています」と発見も。
その上で、「これだけ素敵な脚本があって、こんなに素敵なチームがいてくれるからこそ、“この作品の魅力を自分が一番に伝えなきゃいけない”という思いが、現場に入ってすごく強くなったので、いい意味でのプレッシャーをいまだに自分にかけ続けています。そういう意味では、この作品に挑戦したことは、きっと今の私にとってとても良いことだと思います」と実感を述べた。
2024年は「皆さんに見ていただける機会が多くなる」
長崎で1カ月にわたりロケを行ったが、「南のほうなので勝手に暖かいと思ってたら、何日間か雪も降ったりして、寒かったです(笑)。この作品は“ファンタジーラブストーリー”と謳っているのですが、長崎県の異国情緒あふれる雰囲気がファンタジー感をさらに増してくれたので、このドラマにぴったりの場所でロケできるのは、すごい幸せなことだなと思いながら撮影してました」と、充実の日々を語る。
そこでの忘れられない撮影は、公園での夕日のシーンだそうで、「きれいな夕日を撮るために、何回も行ったんですけど、全然夕日が出ないんです。5回くらい行ってようやく撮れましたが、あれはいい思い出になってますね」と回想。また、念願だったという長崎ちゃんぽんは、「ほぼ毎日食べてました。おいしかったです」と笑顔で振り返った。
このドラマで2024年のスタートを切る永野。「2023年に比べると、皆さんに見ていただける機会が多くなると思うので、ファンの方には楽しんでいただきたいなと思います。自分的には、いつも通り着実に、無理しすぎず頑張りながらやっていきたいなと思います」と抱負を話した。
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