米スペースXは1月3日、衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink」のための新型衛星6基の打ち上げおよび軌道上への展開に成功した。
今回打ち上げられた新型衛星は既存のStarlinkのネットワークに組み込まれるものであると同時に、今後予定されているスマートフォンと衛星の直接通信機能「Direct to Cell」の実現に必要なLTEアンテナを搭載したモデルである。
同社は各国の提携先とともに2024年内のDirect to Cellの提供開始を目指している。より細かく言えば、2024年内にテキストメッセージ、2025年に音声通話とデータ、同じく2025年にIoTデバイス向けと段階的な解放を予定している。
1月5日時点でパートナーとして公表されている携帯キャリアは世界で7社あり、T-Mobile(アメリカ)、Optus(オーストラリア)、Rogers(カナダ)、One NZ(ニュージーランド)、Salt(スイス)、Entel(チリ/ペルー)、そして日本ではKDDIとタッグを組む。
なお、直接通信機能を持つ第2世代Starlink衛星の打ち上げ計画は、スペースXが開発中の大型宇宙船「スターシップ」のペイロードに頼る部分も大きい。現時点ではスターシップの実用化には至っていないため、今回の6基の打ち上げは従来型の「ファルコン9」によって行われた。