“宝の山”…オリックス、プロテクトリスト当落線上の注目選手6人。西川龍馬…

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 今オフ、広島東洋カープからフリーエージェント(FA)権を行使した西川龍馬が、オリックス・バファローズへの移籍を決断した。西川はFA制度においてBランクに該当するとみられており、広島はオリックスに人的補償を求めることができる。

 一方で、オリックスは28人の選手をプロテクトできるが、3年連続のリーグ王者は充実した戦力を保有しており、有望な選手がリストから漏れるとみられる。ここでは、プロテクトリスト当落線上に位置すると思われる注目選手を紹介したい。

 

 


福田周平

・投打:右投左打
・身長/体重:167cm/69kg
・生年月日:1992年8月8日
・経歴:広陵高 - 明治大 - NTT東日本
・ドラフト:2017年ドラフト3位
 
 2023年は36試合の出場にとどまり、打率.191と不本意なシーズンを過ごした福田周平。主力選手としてチームを引っ張ってきたが、プロテクトから外れる可能性も否定できない。
 
 NTT東日本から2017年ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団。ルーキーイヤーから二塁のレギュラー格を担い、113試合に出場。翌2019年には自己最多の135試合に出場し、打率.250、2本塁打、38打点、30盗塁の好成績を残した。
 

 
 翌2019年には自己最多の135試合に出場し打率.250、2本塁打、38打点、30盗塁の好成績を残した。
 
 2021年から外野手に転向。同年はシーズン途中からリードオフマンに定着し、打率.275(規定未満)、1本塁打、21打点、9盗塁、出塁率.354の活躍で25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。翌2022年には外野手部門のゴールデングラブ賞を受賞。
 
 しかし、2023年は出場機会が激減し、打率1割台と低調な数字に。31歳という年齢もあり、一気に厳しい立場となった。
 
 外野を主戦場とする西川龍馬が加入するだけに、2024年は正念場のシーズンになりそうだ。






宜保翔

・投打:右投左打
・身長/体重:176cm/75kg
・生年月日:2000年11月26日
・経歴:KBC学園未来高沖縄
・ドラフト:2018年ドラフト5位
 
 2023年は自己最高の成績を収めた宜保翔。万が一にもプロテクト外となれば、広島東洋カープにとっては魅力的な選手になるだろう。
 
 KBC学園未来高沖縄では、投手兼4番打者として活躍。甲子園への出場こそなかったが、2018年ドラフト5位でオリックス・バファローズに入団。プロでは内野手としてキャリアをスタートすることになった。
 

 
 ルーキーイヤーからファームを主戦場に経験を積み、一軍でも徐々に出場機会を増やした。2021年には代走や守備固めを中心に33試合に出場した。
 
 高卒5年目の2023年は自己最多の62試合に出場し、打率.279をマーク。課題の打撃面でも存在感を示した。
 
 成長著しい若手有望株だが、オリックスの二遊間は激戦区となっている。遊撃のレギュラーには高卒4年目の紅林弘太郎が君臨し、2023年ドラフト会議では大型ショートの横山聖哉が1位入団。2024年以降も激しいレギュラー争いが予想される。





比嘉幹貴

・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/77kg
・生年月日:1982年12月7日
・経歴:コザ高 - 国際武道大 - 日立製作所
・ドラフト:2009年ドラフト2位
 
 熟練の投球術でブルペンを支えてきた比嘉幹貴。チームに不可欠な存在だが、41歳という年齢もあり、プロテクトから外れる可能性もありそうだ。
 
 2009年ドラフト2位でオリックス・バファローズに入団すると、ルーキーイヤーから24試合に登板。2014年には62試合に登板し、27ホールドポイント(7勝20ホールド)、防御率0.79の好成績を残した。
 

 
 その後は不本意なシーズンもあったが、2018年以降は再びブルペンの一角に。2022年には、30試合の登板で10ホールドポイント(5勝5ホールド)、防御率2.53と安定した数字をマーク。同年の日本シリーズでは7試合中5試合に登板し、チームの26年ぶり日本一に貢献した。
 
 2023年も31試合に登板し、2勝6ホールド、防御率2.25をマーク。衰え知らずのピッチングで結果を残した。
 
 球界でも貴重な右のサイドスロー投手だが、41歳という年齢を考慮し、プロテクトから外す選択肢もあり得るだろう。






吉田輝星

・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/83kg
・生年月日:2001年1月12日
・経歴:金足農
・ドラフト:2018年ドラフト1位
 
 2023年オフにトレードでオリックス・バファローズに加入した吉田輝星。移籍して間もないが、人的補償の対象になるため、プロテクトに入れるかの判断を迫られている。
 
 金足農時代には、3年夏に絶対的エースとして甲子園準優勝の原動力に。一躍甲子園のスターとなり、2018年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーから先発として活躍を目指したが、思うような結果を残せず、2022年は中継ぎに転向。同年は自己最多の51試合に登板し、2勝3敗5ホールド、防御率4.26とまずまずの成績を残した。
 
 さらなる飛躍が期待されたが、2023年は3試合の一軍登板に終わり、不本意なシーズンに。オフに黒木優太とのトレードでオリックスへの移籍が決まった。
 
 新天地での大ブレイクが期待されるが、プロテクト漏れとなれば、人的補償で再び移籍となる可能性もある。






太田椋

・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/84kg
・生年月日:2001年2月14日
・経歴:天理高
・ドラフト:2018年ドラフト1位
 
 ドラフト1位で入団し、球団から大きな期待が寄せられている太田椋。しかし、2023年9月に左手首の手術を受けており、プロテクト外となる可能性も否めない。
 
 天理高から2018年ドラフト1位でオリックス・バファローズに入団。高卒1年目から一軍デビューを果たすと、翌2020年は20試合の出場ながら打率.259、3本塁打と持ち味の長打力を発揮した。
 

 
 さらに.2021年には初の開幕スタメンを勝ち取り、自己最多の53試合に出場。しかし、同年は3本塁打を放つも、打率.172と確実性に課題を残した。
 
 翌年以降もレギュラーの座を掴み切れず、高卒5年目の2023年は、故障の影響もあってわずか18試合の一軍出場に終わった。
 
 チームでは紅林弘太郎や宜保翔など、同世代の内野手に後れを取る形となっている。将来が嘱望される逸材だが、充実した戦力を誇るため、太田をプロテクトできるか注目が集まる。






来田涼斗

・投打:右投左打
・身長/体重:180cm/90kg
・生年月日:2002年10月16日
・経歴:明石商
・ドラフト:2020年ドラフト3位
 
 高校時代から大きな注目を集め、身体能力の高さが光る来田涼斗。若手有望株だが、プロテクトの当落線上に位置する選手の1人だ。
 
 明石商時代には1年夏から甲子園に出場。2年時にはリードオフマンとして打線を牽引し、春夏連続で甲子園4強入りに貢献した。迎えたドラフト会議でオリックス・バファローズから3位指名を受けプロ入り。
 

 
 ルーキーイヤーはファームで開幕を迎えたが、夏場に一軍昇格を果たすと、プロ初打席で初本塁打を放つ鮮烈なデビューを飾った。同年は一軍で23試合に出場し、打率.211、2本塁打を記録した。
 
 しかし、翌2022年は二軍ではチーム最多の7本塁打を放ったが、一軍では10試合の出場に。2023年もわずか4試合の出場にとどまり、ノーヒットに終わった。一方、ファームでは84試合出場、打率.271、3本塁打とまずまずの数字を残した。
 
 将来が期待される逸材だが、充実した戦力を誇るチームゆえ、プロテクトから漏れる可能性も否定できない。



 



 

 
【了】