アダム・ウォーカーが巨人からソフトバンクにトレードへ移籍したが、新天地で活躍ができるか注目だ。
ウォーカーは22年に巨人に加入し、124試合に出場して、打率.271、23本塁打、52打点の成績を残したが、守備面に課題を抱えていた。2年目の昨季は開幕を二軍で迎え、一、二軍を何度も往復し、1年目を下回る57試合の出場にとどまり、打率.263、6本塁打、20打点終わった。11月6日に高橋礼、泉圭輔との交換トレードでソフトバンクへ移籍することになった。
ソフトバンクが所属するパ・リーグは指名打者制が採用しており、守備に難のあるウォーカーは守備に就かず、指名打者で出場することも可能になった。22年にチームメイトだったグレゴリー・ポランコも守備に課題があったが、ロッテに移籍した昨季、リーグトップの26本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを獲得した。ちなみに昨季ポランコが外野で出場したのは11試合のみで、7月4日の西武戦で左翼でスタメン出場したのを最後に外野の守備を守ることはなかった。
ウォーカーもポランコと同じように指名打者で打撃に専念することができれば、巨人時代の22年に23本塁打を放ったような活躍にも期待がもてる。
ただ、ソフトバンクは選手層が厚いことに加え、昨季でいえば、柳田悠岐が67試合、近藤健介が39試合で指名打者でスタメン出場しており、主力選手に守備にはつかせず指名打者で起用される日もあった。昨季まで指揮をとっていた藤本博史監督から小久保裕紀新監督に代わって、指名打者をどう起用していくかもひとつポイントになりそうだ。