JR北海道は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、根室本線滝川~富良野~東鹿越間の列車を富良野駅で折返し運転とし、4月1日の廃止で多くの利用が見込まれる富良野~東鹿越間で日中時間帯に1往復増発すると発表した。

  • 根室本線富良野~新得間が廃止に。現在は富良野~東鹿越間で列車を運転している

根室本線の富良野~新得間(81.7km)は、輸送密度200人未満の「当社単独では維持することが困難な線区」とされ、2023年3月に鉄道事業廃止届出書を提出。廃止予定日は2024年4月1日とされている。廃止区間のうち、東鹿越~新得間は2016(平成28)年の台風災害で不通となって以来、バス代行輸送を実施。富良野方面からの列車は東鹿越駅で折返し運転を行っている。

JR北海道は根室本線滝川~富良野~東鹿越間の輸送体系を見直し、ダイヤ改正後の3月16~31日は滝川~富良野間・富良野~東鹿越間で折返し運転を実施。廃止前の富良野~東鹿越間で多くの利用が見込まれるため、日中時間帯に1往復増発を予定している。東鹿越~新得間の代行バスも含め、詳細は決まり次第、改めて発表するとのこと。

なお、滝川~富良野~東鹿越間で夕夜間に運転している下りの快速「狩勝」と、朝および夜間に1本ずつ運転している上りの快速列車は、ダイヤ改正に合わせて3本とも普通列車に変更。滝川~富良野間で日中時間帯の増発と夜間の一部列車の運転取りやめも予定している。