みなさま、新年あけましておめでとうございます! 2024年の干支は「辰(たつ)」。辰といえば、そう、「タツノオトシゴ」ですよね。え、強引? いやいや、でも「タツノオトシゴ」は「竜の落とし子」が名前の由来と言いますし、まあ同じようなもの……と言えなくもないと思うんですよね。たぶん。
ということで今回は、知っていたら周囲にドヤれそうな「タツノオトシゴ」についてのトリビアを、東京・池袋の「サンシャイン水族館」が紹介していたので、かいつまんでご覧いただこうと思います。
■「エビ」でも「ヘビ」でもなく…
タツノオトシゴは、「トゲウオ目・ヨウジウオ科・タツノオトシゴ属」に属する海水魚で、れっきとした「魚」。えっ、見た目から「エビ」や「ヘビ」の仲間だと勝手に思ってたけど違うのか……。とはいえ泳ぎは得意ではなく、普段は、尻尾を海藻などに巻き付けて海流に流されないようにしているのだそうです。なんかかわいいな。
■愛が実ると一緒にダンス!
繁殖期になると、オスは、メスへのアピールのために体色を変化させたり、まるでダンスを踊るような求愛行動をとったりするのだそうです。なお、愛が実るとメスも一緒にダンスを踊り、互いの尾先を絡ませたりするとのこと。うーん、意外と情熱的なのね。
■オスが出産する?
交尾が終わると、メスはオスのおなかにある「育児嚢(いくじのう)」と呼ばれるポケットの中に出産。その中でふ化→稚魚になるまでオスがそのまま育てます。最後、子どもたちはオスのおなかから飛び出すことから、まるで「オスが出産しているようだ」と言われることもあるとのこと。ぜひその瞬間を見てみたい……!
ちなみに、オスの育児嚢で外敵や環境変化から守っているため、卵が流されるリスクも避けられ、少ない産卵数でも生存しやすくなっているのだとか。
タツノオトシゴについてはまだ分からないことも多いそうなのですが、これは見た目以上に面白い習性がたくさんありそうです。
なお、「サンシャイン水族館」では、館内1階の「生き物たちの不思議」水槽でタツノオトシゴの仲間を展示。また1月8日まで、タツノオトシゴの仲間を紹介する「干支水槽」を特別展示しています。せっかくの辰年ですし、訪れてみてもよいかもしれません。