BLドラマの主演に抜擢された俳優2人の同棲ドタバタラブコメ『BLドラマの主演になりました』。現在TELASAにて「クランクアップ編」第1話が配信中、いよいよ2024年1月1日からはテレビ朝日で「クランクイン編」放送(24:25~)、ドラマの先も描く「クランクアップ編」の第2&3話(25:25〜)が配信される。

人気No.1イケメン俳優・赤藤優一郎(阿部顕嵐)と、元売れっ子の子役で実力はあるものの、今はパッとしない地味系俳優・青柳萌(阿久津仁愛)のピュアすぎる関係を描く同作。今回W主演を務める阿部と阿久津だが、出会った時は「全然目が合わない」と不安なスタートに!? また2人と接する人気アイドル・黒宮遼河役の岩谷翔吾は撮影現場の中で阿部と急接近することになったエピソードも。それぞれの注目シーンについても話を聞いた。

阿部顕嵐・阿久津仁愛・岩谷翔吾、初共演の第一印象は…

――みなさん会った時の第一印象はいかがでしたか?

阿部:仁愛くんはシャイなのかな? と。全然目が合わない。

阿久津:嘘でしょ!? ほんとですか?

阿部:3秒以上、目が合わない。目が綺麗だったんですけど、その綺麗な目はあんまり見せてくれないなというのが最初の印象でした。でも心を開いてくれたらすごく話すし、なんなら朝から夜までフルスロットルで話してくる(笑)。こっちが聞いてないのをわかっていてもしゃべってる。

3人:(笑)

  • 阿部顕嵐、阿久津仁愛
  • 阿久津仁愛、岩谷翔吾

阿部:そういう一面もあるのが素敵だなと思いました。それから、翔吾くんの第一印象は「きちっとした方だな」と。「はい!」「よろしくお願いします!」と体育会系だなと感じて、僕もそういう環境で育ってきているから、同じ匂いのする人だなと思いました。でも、撮影が進むにつれてラフなところもたくさん見えてきて、お芝居をしていても、プライベートで話していても、すごく楽しかったです。

阿久津:顕嵐くんとは、本読みに入る時に初めてお会いしたんですけど、まず髪の毛が長いというイメージがあったから、撮影現場に入った時に髪が短くなっていて「爽やか!」という印象だったのをすごく覚えています。どういう感じで赤藤を演じるのかなと思っていたんですけど、読み合わせの時から僕たちの雰囲気がピタッとあったような気がしたので「これはいけるぞ」と思いつつ、たしかに、緊張していて目を合わせられなかったかもしれない(笑)

阿部:そうだね(笑)

阿久津:でも撮影では、劇中劇の『恋おさ』(『恋する俺とおさななじみ』)の撮影が本当にツボで、バグみたいな距離感だったので、ずっと笑っていました。しゃべりながら楽しくできたし、キスシーンをやってから距離感がより近くなりました。物理的に近づくと心の距離も近づけるんだなと。

阿部:再認識した。

――キスシーンは最初の方にあったんですか?

阿久津:4日目くらいだったかな? 最初の3日間は「本当に、これBL作品かな?」思うくらい絡みがなかったので。

阿部:でも、体の接触はそこまでないんですよ。だから、親とでも見れます!(笑) 世の中には親と一緒に見づらい作品もあると思いますが、そこは大丈夫です。

3人:(笑)

阿部顕嵐、阿久津仁愛、岩谷翔吾

阿久津:翔吾くんはめちゃくちゃ優しい方、柔らかい方というイメージが強くて。現場に入ったら爽やかにクセの強い黒宮になっていて、器用だなと思いました。撮影の合間も優しく話しかけていただいて、リラックスして臨めました。

岩谷:顕嵐くんはすごく男気あふれるといいますか、芯がしっかりとしていて「男だな」という印象でした。撮影現場に入ってからも、仕事だけでなくプライベートの話までいろんなお話をしました。クランクアップしてから一緒に食事する機会があったんですが、お酒の飲み方も「行きます!」という感じでかっこよくて、LDHっぽいなと思いました。

3人:(笑)

岩谷:仁愛くんは最初クールな印象だったんですけど、撮影や食事を一緒にさせてもらう中で、「実はこの子、めっちゃおもろい子だな」と。ギャグセンが高くて、待ち時間もずっと歌ったり踊ったり、仁愛ワールドが愛おしかったです。

共演の渡部秀、小越勇輝の印象は?

――青柳のマネージャー・黄島譲二役の渡部秀さん、赤藤のマネージャー・紫宏臣役の小越勇輝さんとの共演はいかがでしたか?

阿部:僕は小越さん演じる紫とのシーンがかなり多かったんですが、だいたい僕が1人で熱くしゃべっているシーンで、本当に冷たい目をしてくださるので、すごくやりやすかったです(笑)。待ち時間も話したんですけど、撮影現場にいる時はふだんから演じるキャラクターの通り冷静なトーンで接してくれて、助けていただきました。堂々とできました。

阿久津:僕は(小越と)この間初めて舞台で一緒になったけど、見せ方とか、すごくかっこいい。映像の現場だとナチュラルで素敵だなと思いました。渡部秀さんが演じる黄島は僕のマネージャー役で、「ポジティブポジティブ!」と引き出してくれるシーンがあるんですけど、「こんなマネージャーさんいたらめちゃくちゃ面白いんだろうな」と笑いそうになりました。赤ちゃんに「見て見て!」と言っているくらいのテンションで演じられていて。声の音色がすごく心地よかったです。

岩谷:僕は、お二人とはあまりシーンがなくて……。

阿部:たしかに、あんまりご一緒してないですもんね。

岩谷:なので、クランクアップの時に集合写真でお会いしました(笑)

3人:(笑)

――役作りで心がけたこと、参考にしたものはありましたか?

阿部:とにかく、仁愛くん演じる青柳萌を好きになろうと、常日頃から思っていました。普通に友達として見ながらお芝居してしまうと、この作品は成り立たないと思ったので、性別関係なく本当に好きになろうと常に意識していました。あと赤藤は妄想が激しいオタク気質なんですが、僕自身、結構オタクなところがあるので、そこは特に役作りはいらなかったです。心を遊ばせて作品に臨みました。

阿久津:俳優という立場なので、結構共感できるところは多かったです。あとはモノローグが多かったので、表情も自分の中で膨らませつつ、でもあんまりふざける感じにはならないように意識して撮影に臨みました。

  • 阿部顕嵐、岩谷翔吾
  • 阿部顕嵐、岩谷翔吾

岩谷:自分の出演シーンは少しポップに、軽い気持ちで見れるような役どころなのかなとも思ったので、動きも深刻になりすぎず挑みました。2人とも仲のいい役どころなので、空き時間も積極的にコミュニケーションさせていただく中で、自然と役としてのスキンシップや、距離の近さも抵抗もなくスッと行けることができたと思います。

阿部:最初は、僕らの気持ちを知らないで普通に仲良く話しかけて接してくれる人だもんね。後半はまたちょっと違う展開になってくるけど、いい男なんですよ!

岩谷:(照れ笑い)

――ちなみに、お気に入りのシーンは?

阿部:劇中劇の登場シーンが面白くてお気に入りです。翔吾くん演じる黒宮の登場シーンも一緒にセッションさせてもらって、見るのが楽しみです。

阿久津:どう編集されるのかな?

岩谷:現場で「2人で踊れるのある?」と聞かれてその場で合わせて(笑)

阿部:踊る!? と。この現場で踊ると思ってなかったので……。

阿久津:踊るといえば、クランクアップの日に赤藤と青柳が「2人で踊りながら階段を上る」というシーンがあったんです。それもどう見えるのかすごく気になります。顕嵐くんがセリフをしゃべりながら俺を翻弄して踊らせるんですけど、器用にさらっとやってたんです。

阿部:いやあ、大変だったなあ。「踊りながら階段上がってみて」と言われて「踊りながら階段? したことないな」と。

阿久津:あと、青柳が赤藤くんを追いかけるシーンがあるんですけど、謎の迷路みたいなところを2人で走って……。

阿部:上から撮って(笑)

阿久津:あのシーン、使われるのかな?(笑)

岩谷:自分のお気に入りのシーンは、劇中劇で顕嵐くんから壁ドン、プラス足ドン、からの肘ドンまで(笑)。三連ちゃんいただきまして。

阿部:そうね(笑)

岩谷:台本だと、そこまでやるシーンではなかったんですが、現場で盛り上がっちゃって。壁ドン、足ドンも行っちゃおう! 肘!ドン! みたいな(笑) 脚色の仕方がすごく面白かったのでお気に入りです。

阿部:ドラマ本編ではそこまで接触がないので、恋愛ドラマの定番アクションを劇中劇でやっているんです。ぜひそこも注目してください。

■阿部顕嵐
1997年8月30日生まれ、東京都出身。俳優、7ORDERのボーカルとしても活躍する。主な出演作に『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageシリーズ(19年~)、「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS」THE MUSICAL(20年)、ミュージカル『October Sky-遠い空の向こうに-』(21年)、PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ラビットホール』、『BREAK FREE STARS』(23年)、ドラマ『さよなら、ハイスクール』(22年)、映画『ツーアウトフルベース』(22年)など。2024年2月に主演舞台『桃源暗鬼』上演を控える。
トップス¥37,400/ANCELLM、パンツ¥5,390/ZIP FIVE

■阿久津仁愛
2000年12月23日生まれ、栃木県出身。2015年、第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを獲得し、2016年、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 主人公・越前リョーマ役で俳優デビュー。主な出演作に「迷宮歌劇」美少年探偵団(21年)、舞台『HUNTER×HUNTER』THE STAGEシリーズ(23年~)、ドラマ『未来への10カウント』(22年)、『around1/4 アラウンドクォーター』(23年)など。公開・上演待機作に東映ムビ×ステ 映画『邪魚隊 / ジャッコタイ』(2024年公開)、舞台『邪魚隊 / ジャッコタイ』(24年8月~9月)がある。
カーディガン¥11,999、シャツ¥11,999、パンツ¥12,999/すべてコムサコミューン

■岩谷翔吾
1997年、大阪府出身。2014年にTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEを結成し、2017年にメジャーデビュー。主な出演作に映画・ドラマ『HiGH&LO(笑) THE MOVIE』シリーズ(2016年~)、『チア男子!!』(19年)、ドラマ『カフカの東京絶望日記』(19年)、『リズスタ -Top of Artists!-』(22年)、舞台『あたっくNo.1』(17年)、REAL RPG STAGE「ETERNAL」シリーズ(21年~22年)、『PICK☆3』(23年)など。
ジャケット¥23,100/NORDA、トップス¥27,500、パンツ¥28,600/ともにMUZE GALLERY

・ヘアメイク:箙あおい、スタイリスト:北島早智 (※3人共通)