早送りしながら再生しているような気にさせる「タイムラプスムービー」。iPhoneでは、標準装備のカメラアプリでモードを「タイムラプス」に変更し、シャッターボタンを押してから構えるだけ。iPhoneをできるだけ動かさないようにする、撮影対象を選ぶなどのコツはあるものの、誰でもかんたんに撮影できます。
フォーマット的には動画に分類されるタイムラプスムービーですが、実際のところ「連続写真」です。1枚ずつ撮影された写真をつなぎ合わせ、"パラパラまんが"のようなコマ送り動画に仕上げることで、早送りしているかのような効果を生み出します。
さらにiPhoneで撮影するタイムラプスムービーは、撮影時間によって撮影間隔が異なります。撮影時間が1分の場合、再生時間は約4秒で撮影間隔は約0.5秒ですが、10分のときには再生時間約20秒/撮影間隔約1秒、30分のときは再生時間約30秒/撮影間隔約2秒と、間隔が長くなります。
ということは、1秒あたり30枚以上の静止画(コマ)で構成される一般的なムービーと比較すると、タイムラプスムービーは"コマ"が圧倒的に不足しています。再生速度を下げれば、一見ふつうのムービーに見えないこともありませんが、動きはカクカクしてしまいます。音声が収録されないため、必ず無音になることにも注意が必要です。
なお、iOSに標準装備の写真アプリには、再生速度を下げる機能がありません。どうしてもという場合は、タイムラプスムービーを共有フォルダに書き出し、「VLC」など再生速度を調整できるサードパーティ製アプリを利用しましょう。