三菱UFJフィナンシャル・グループは12月13日、三菱UFJ銀行が実施した「家族のじかんと相続に関する実態調査」の結果を発表した。調査は11月、親または子どもが1人以上いる20代〜70代以上の男女600人を対象に行われた。
まず、今年の年末に親もとに帰省するという人は42.6%で約4割となった。
年末年始に家族で過ごす際の家族との会話の合計時間については、「1時間以上3時間未満」が最も多かった。さらに家族で過ごすタイミングが年末年始のみの20代は、一生で家族と対面で話す時間は残り180時間(日数換算7.5日)と算出されている。
年末年始の話題については、「親の今後について(住居、介護など)」を話す人は18.3%、「相続などのお金回り」はわずか5.3%という結果となっている。一方で、最も話しづらい話題は「家族の資産について」で33.1%。
また、約8割が生前のうちに相続について話しておらず、実際に24.5%が相続周りのトラブルを経験している事も分かった。実際に起きた相続の揉めごとについて聞いてみると「遺産分割について」(14.1%)、「独占を主張する」(6.0%)、「不動産をめぐるトラブル」(5.4%)が上位となった。
生前に親の財産について、事前にすべて把握していた人は1割にも満たない結果に。未把握の資産は金額にして平均2,297.7万円(中央値300万円)となっている。一方で、子ども(20歳以上)に隠している資産がある親は約2割で、金額の平均3,147万円(中央値500万円)であった。
また、相続に直面した際に約6割が事前の準備ができていない事も分かった。実際に困った事としては、「手続きや書類対応」(31.0%)、「知識や制度理解」(23.9%)、「何から手をつけたら良いか分からない」(17.9%)がトップとなった。