BLドラマの主演に抜擢された俳優2人の同棲ドタバタラブコメとして話題の、『BLドラマの主演になりました』(「クランクイン編」2024年1月1日24:25~(テレビ朝日 ※一部地域を除く)、「クランクアップ編」TELASA2023年12月24日7:00~配信 ※全3話])。人気No.1イケメン俳優・赤藤優一郎(阿部顕嵐)と、元売れっ子子役で実力はあるものの、今はパッとしない地味系俳優・青柳萌(阿久津仁愛)のピュアすぎる関係を描く。

今回は、W主演を務める阿部と阿久津、そして人気アイドル・黒宮遼河役の岩谷翔吾にインタビュー。撮影中に流行ったという意外なモノマネや、芸能界を舞台にした作品だからこそリアルに感じた部分など、裏側について話を聞いた。

  • 阿部顕嵐、阿久津仁愛、岩谷翔吾

    左から阿久津仁愛、阿部顕嵐、岩谷翔吾

ドラマ『BLドラマの主演になりました』インパクトに驚き

――『BLドラマの主演になりました』出演が決まった時には、どのような心境でしたか?

阿部:これまでBLドラマに出演したことがなかったので、純粋にチャレンジしてみたいと思いました。脚本を読ませていただいたら、面白くて素で笑ってしまって。性別や年齢関係なく楽しめる作品だと思いました。

阿久津:僕は子役から活動している青柳萌を演じて、芸能界を描くところが新鮮だなと思いました。脚本もすごくピュアで、手にキスされただけで赤藤くんが気絶しちゃうとか、かわいいシーンがたくさんあり、赤藤くんとの絡みがすごく素敵で、現場の様子が想像できるところもすごく素敵だという印象でした。

岩谷:『BLドラマの主演になりました』というタイトルのインパクトが強くて、面白そうだなと思いました。僕が演じる黒宮は、現場に行って監督と話すうちに、脚本ではさらっと書かれていた部分がどんどん濃くなっていって(笑)。顕嵐くんとは、クランクインのシーンでもう、1mmぐらいの……唇が触れるか触れないかくらいの距離感になってました。

阿部:しかもそれ、別にBLじゃないんですよね(笑)。喧嘩みたいな感じで。

岩谷:脚本ではそんな近づくようなシーンじゃなかったんですけど、現場で盛り上がっちゃって。それくらい楽しく過ごさせてもらいました。

  • 阿部顕嵐、岩谷翔吾

――撮影現場でのムードメーカーはどなただったんですか?

阿部:最初は僕が意識的に話そうと思ってたんですけど、実は仁愛くんがムードメーカーで。

阿久津:ええ〜!

阿部:いい意味で、この見た目とギャップのある言動をするんです。かわいらしいキャラの役を演じているからこそ、普段の言動がムードメーカーになっていました。撮影の合間も、ずっとモノマネをしてるんです。

阿久津:モノマネというほどじゃないんですけど、セリフを練習しようという時に、ジャイアンのマネで「おい!」みたいな。

阿部:たぶんセリフを言いすぎて、モノマネしてたんだよね。合わせようとすると、青柳がずっとジャイアンなんですよ。

阿久津:本番の時にちょっと思い出してやばかった。

阿部:僕は逆に、練習をジャイアンでやってくれたからこそ、本番はすごく新鮮な気持ちで演じることができました(笑)

阿久津:逆に!(笑)

岩谷:僕はジャイアンとお会いしてなくて。スタッフさんやカメラマンさん達が撮影中、口々に「ジャイアン、大丈夫?」とか話しかけていたんですよ。そのノリの正体が、今やっとわかりました。そういうことだったんだ!

阿久津:知らなかったんですね! でも、実は顕嵐くんの方が上手いんですよ。

阿部:実はね(笑)。今までずっと2人で「どちらが似てるのか」というのをやってました。

  • 阿部顕嵐、阿久津仁愛
  • 阿部顕嵐、阿久津仁愛

――『ドラえもん』もテレ朝さんですし、ちょうどいいですね。

阿部:そうなんです!

阿久津:だからできた(笑)

阿部:メイキング映像とかにも入ってると思います。

岩谷:なるほどね(笑)

芸能界の描写もリアルに

――芸能界を描いた作品ですが、リアルに感じたところはありましたか?

阿部:たくさんありました。

阿久津:原作でもドラマの現場の雰囲気が細かく描かれていて、すごいなと思いました。

阿部:“ドラマスタッフ役”の方もたくさん出てくださっているので、みんなで一緒に作り上げて、よりリアルに映っているんじゃないかな。

阿久津:だから、“二重でカット”もありました。どのカットが本物なのかわからなくなるんです。

岩谷:あった!

阿部:どの「カット!」が本物なのかなと(笑)。現場のスタッフさんも困ってたんです。もう、わかんなくなっちゃって。

――ドラマ撮影シーンの撮影をしている、ということですね。

阿部:そうなんです。本当にいろんなことがすごくリアルです。僕が演じた赤藤は人気俳優で出待ちの方がいらっしゃるシーンとかもあり、見覚えがありました。

阿久津:僕はこれまで、作品が決まってから「認められるかな」といったことを考えたことがあんまりなかったんですが、青柳を演じていたらだんだん深く考えるようになり、役の影響を感じました。それくらいリアルに演じられていたんだな、と。自分の中で役とリンクできていたのだと思います。それくらい役にのめり込んでいました。いいことだよね?

阿部:うん。それに、本当に心配になってないでしょう? 「まあ大丈夫だよな」みたいな感覚。

阿久津:そうそうそう! 「青柳だったらこう考えるんだろうな」とリンクした感覚で。

阿部:そもそも、あんまり考えすぎないんだよね。考えると、しんどくなっちゃうから。

阿久津:そう、負のループになっちゃうから、ふだんは考えすぎないようにしているんです。でも、役の気持ちにそれだけ入り込めたんだと思いました。

岩谷:今考えてみてたんですけど、僕は意外と黒宮に共感する部分が少ないなと思って(笑)。逆に非日常の部分でいうと、「黒宮さん入られます!」と言われて僕が現場に入るシーンで、APさんが羽根をバーっと舞わせて、ライティングも後光を挿してくれるんです。どれだけ大御所でも、そんなことはありませんので!(笑)

阿久津:知らない人が見たら、「そんな世界なんだ」と思っちゃうかも(笑)

阿部:たしかに(笑)。めちゃくちゃ面白かった。

  • 阿久津仁愛、岩谷翔吾
  • 阿久津仁愛、岩谷翔吾

岩谷:でもそれの飛び火で、僕と顕嵐くんのシーンも「もう、羽根回しちゃおう!」と。

阿部:僕まで影響受けちゃいました(笑)。巻き込まれないだろうなと思ってたら、こっちまで飛んできて。あんなにかっこよく現場入りする人、見たことないです。ターンもしてたし。

阿久津:僕も傍から見てたんですけど、勝手な解釈としては「青柳の目からはこう見えてるんだな」と。だからキラキラなんじゃないな。

阿部:たしかに! 脳内イメージなんだ。

――ぜひ、作品を観る方へのメッセージもお願いいます。

阿部:老若男女、誰でも楽しくキュンキュンできるし、笑顔になれる作品だと思うので、ぜひ気軽に見ていただけたら嬉しいです。

阿久津:TELASAの配信スタートが12月24日で、地上波放送が1月1日。めちゃくちゃめでたい行事のある日に放送していただけるというのはすごく嬉しいので、ぜひたくさん見ていただいて。また続いたらいいなと思います!

岩谷:このドラマを見て、ネガティブな気持ちになる人は一人もいないはずです。必ず笑顔になって明るい気持ちで見れることを僕たちが約束しますので、日本中、世界中にこの作品が愛されることを願っております。

■阿部顕嵐
1997年8月30日生まれ、東京都出身。俳優、7ORDERのボーカルとしても活躍する。主な出演作に『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageシリーズ(19年~)、「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS」THE MUSICAL(20年)、ミュージカル『October Sky-遠い空の向こうに-』(21年)、PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ラビットホール』、『BREAK FREE STARS』(23年)、ドラマ『さよなら、ハイスクール』(22年)、映画『ツーアウトフルベース』(22年)など。2024年2月に主演舞台『桃源暗鬼』上演を控える。
トップス¥37,400/ANCELLM、パンツ¥5,390/ZIP FIVE

■阿久津仁愛
2000年12月23日生まれ、栃木県出身。2015年、第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを獲得し、2016年、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 主人公・越前リョーマ役で俳優デビュー。主な出演作に「迷宮歌劇」美少年探偵団(21年)、舞台『HUNTER×HUNTER』THE STAGEシリーズ(23年〜)、ドラマ『未来への10カウント』(22年)、『around1/4 アラウンドクォーター』(23年)など。公開・上演待機作に東映ムビ×ステ 映画『邪魚隊 / ジャッコタイ』(2024年公開)、舞台『邪魚隊 / ジャッコタイ』(24年8月〜9月)がある。
カーディガン¥11,999、シャツ¥11,999、パンツ¥12,999/すべてコムサコミューン

■岩谷翔吾
1997年、大阪府出身。2014年にTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEを結成し、2017年にメジャーデビュー。主な出演作に映画・ドラマ『HiGH&LO(笑) THE MOVIE』シリーズ(2016年〜)、『チア男子!!』(19年)、ドラマ『カフカの東京絶望日記』(19年)、『リズスタ -Top of Artists!-』(22年)、舞台『あたっくNo.1』(17年)、REAL RPG STAGE「ETERNAL」シリーズ(21年〜22年)、『PICK☆3』(23年)など。
ジャケット¥23,100/NORDA、トップス¥27,500、パンツ¥28,600/ともにMUZE GALLERY

・ヘアメイク:箙あおい、スタイリスト:北島早智 (※3人共通)