大谷翔平、ほぼ後払いだから巨額契約に!? 米メディアが分析「遥かに低…

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 ロサンゼルス・エンゼルスからフリーエージェント(FA)になった大谷翔平選手を巡り、今オフに激しい争奪戦が行われた。最終的にロサンゼルス・ドジャースと10年総額7億ドル(約997億5000万円)を結んだが、後払い契約が無ければ、ここまでの巨額契約にならなかった可能性があると、米メディア『ベンジンガ』が分析している。
 

 
 大谷は2023シーズンに投手として10勝、打者としてア・リーグ本塁打王に輝く44本のホームランを放った。メジャー史上初となる2度目の満場一致でア・リーグMVPを受賞したが、右肘靱帯損傷により来季は登板できず、大谷の代名詞である二刀流を披露できない。そのため、当初は5億ドル(約712億5000万円)以上の契約を結ぶことは、ほぼ確実視されていたものの、次第に5億ドル以下の契約になるとの見方が増えていた。しかし、蓋を開けてみれば、誰もが予想しなかった7億ドルという巨額契約を結んでいる。
 

 
 これについて、同メディアは「大谷は繰延べ払いの無いより標準的な契約を前提に考えた場合、4億5000万ドル(約641億円)ほどの価値が妥当だった。それなのに7億ドルの契約を達成したのは、双方のマーケティング上の理由がある」と分析。まず、大谷が契約金の97%に当たる6億8000万ドル(約968億9000万円)を後払いにして、契約期間中の10年間は年俸200万ドル(約2億8000万円)でも問題ないと考えた理由については「その他の収入として、大谷は年間約5000万ドル(約71億2000万円)あると噂されており、最初の10年間は年間200万ドルだけで食料品代と家賃を支払うことができるのは間違いない。ここでの重要なポイントは、全体として年俸は下がるが、すぐに年俸が上がる契約ではなく、後年に年俸が上がる契約を選んだということだ。これは両者の合理的な考えを表している」と伝えている。
 
 次に、実質価値が4億5000万ドルでありながら、7億ドルの契約を結んだことについては「ここ数年で出費がかなり増えているなら、なぜインフレが問題なのか理解できるだろう。政府がより多くのドルを発行すると、あなたが持っているドルの価値は下がる。その購買力の低下がインフレだ。つまり、物価上昇として感じられる。10年後に6億8000万ドルの支払いを受ける時、彼の購買力は、契約期間中よりも遥かに低くなる。この購買力の低下が、契約金が高額に設定されている主な理由の一つである」とし、インフレ率や無利子であることを考慮した結果であると結論づけている。
 

 

 
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