プロ野球 最新情報
レギュラーシーズンの開幕を迎えたプロ野球。昨オフには西川龍馬、山川穂高、山﨑福也がFA移籍を決断し、心機一転のスタートを切った。プロ野球選手にとってFA権の取得は自身の評価を高める機会でもあるため、FA取得前年は1年契約で勝負するケースも多い。そこで今回は、今季を単年契約で挑む大物選手を紹介したい。
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岡本和真
・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/100kg
・生年月日:1996年6月30日
・経歴:智弁学園高
・ドラフト:2014年ドラフト1位
昨季自身3度目の本塁打王に輝き、日本を代表する強打者となっている岡本和真。海外FA権の取得は最短で2026年だが、近い将来のメジャーリーグ挑戦を希望している。
智弁学園高から2014年ドラフト1位で読売ジャイアンツへ入団。二軍で経験を重ね、プロ4年目となる2018年に大ブレイク。シーズン途中から4番として起用されると、最終的に全試合に出場し、打率.309、33本塁打、100打点の好成績を残した。
翌2019年はやや数字は落としたが、2年連続となる全試合出場を果たし、31本塁打と主軸としての役割を果たした。さらに2020年には打率.275、31本塁打、97打点をマークし、本塁打王と打点王の二冠を獲得した。
その後も巨人の4番打者として活躍を続け、昨季は自身3度目の本塁打王(41本)に輝き、プロ野球史上9人目となる6年連続30本塁打を達成した。
オフの契約更改では、単年契約を選択。国内・海外ともにFA権の取得はまだ先だが、かねてからメジャー挑戦を希望しており、ポスティングシステムを利用しての海外移籍の可能性もゼロではないだろう。
佐野恵太
・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/88kg
・生年月日:1994年11月28日
・経歴:広陵高 - 明治大
・ドラフト:2016年ドラフト9位
2022年は最多安打のタイトルを受賞した佐野恵太。昨季は不振に終わったが、国内FA権取得見込みの今シーズンは、単年契約での勝負に臨んだ。
明治大から2016年ドラフト9位で横浜DeNAベイスターズに入団。プロ1年目は苦しんだが、翌2018年からは代打として徐々に出場機会を増やしていった。
2020年には、メジャー移籍した筒香嘉智(現:ジャイアンツ傘下マイナー)の後釜として4番に抜擢。自身初の規定打席に到達しただけでなく、打率.328、20本塁打、69打点の好成績で首位打者を獲得するなど、飛躍のシーズンとなった。
翌2021年にも打率.303をマークすると、2022年は161安打を放ち、最多安打のタイトルを獲得。さらなる活躍が期待された昨季も141試合に出場し、リーグ4位の安打数となる148本を記録したが、打率.264とやや寂しい数字に。
順調であれば今季中にFA権を取得予定であり、球団からは複数年契約を提示されたが、単年契約を選んだ。自身で納得のいく数字を残すことが出来るか、勝負の1年となりそうだ。
大山悠輔
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/92kg
・生年月日:1994年12月19日
・経歴:つくば秀英高 - 白鴎大
・ドラフト:2016年ドラフト1位
昨シーズンは全試合で4番打者を務め、阪神タイガースを38年ぶりの日本一に導いた大山悠輔。今年に国内FA権を取得予定だが、昨オフは単年契約を結んだ。
白鷗大から2016年ドラフト1位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーは、シーズン終盤には4番でもスタメン起用されると、クライマックスシリーズ(CS)では全試合で安打を放つなど好成績を残した。
2019年には三塁のレギュラーとして全試合出場を果たすと、2020年には打率.288、28本塁打、85打点をマーク。惜しくもタイトルこそ逃したが、読売ジャイアンツの岡本和真と熾烈な本塁打王争いを演じた。
昨季は全試合で4番を務め、打率.288、19本塁打、78打点、出塁率.403の好成績で、最高出塁率のタイトルを戴冠。四球数は前年を大きく上回る99四球を記録した。
順調にいけば今シーズン中に国内FA権の取得条件を満たす予定であり、球団からは複数年契約を提示されたが、単年契約を選択。今オフの動向に注目が集まる。
大城卓三
・投打:右投左打
・身長/体重:187cm/90kg
・生年月日:1993年2月11日
・経歴:東海大相模高 - 東海大 - NTT西日本
・ドラフト:2017年ドラフト3位
昨季は、キャリアハイの打撃成績を残した読売ジャイアンツの大城卓三。巨人の正捕手を担う大城も、順調なら今季に国内FA権を取得予定だ。
NTT西日本時代には社会人日本代表にも選ばれるなど実績を残し、2017年ドラフト3位で巨人へ入団。プロ1年目の開幕戦から代打で一軍初出場を果たし、初打席初安打を記録した。
翌2019年はスタメン出場の機会も増え、109試合に出場。その後も徐々に出場機会を増やしていき、2021年からは毎年2桁本塁打を放つなど、打撃面で大きな成長を見せた。
昨季も正捕手として自己最多の134試合に出場し、打率.281、16本塁打、55打点と軒並みキャリアハイの好成績を記録。プロ入り後初めて規定打席にも到達するなど、躍進のシーズンとなった。
その一方で、課題とされている守備面では、盗塁阻止率はリーグ2位(.373)、捕逸数は両リーグ最多(7個)。今季中にFA権を取得予定だが、昨オフは単年契約が提示された。守備でも成長を見せ、さらに評価を高めたい。
木下拓哉
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/95kg
・生年月日:1991年12月18日
・経歴:高知高 - 法政大 - トヨタ自動車
・ドラフト:2015年ドラフト3位
中日ドラゴンズの正捕手として活躍を続けている木下拓哉。今季中にも国内FA権の取得が見込まれている中、単年契約を選択した。
トヨタ自動車では正捕手を務め、社会人日本選手権優勝に貢献。社会人を代表するキャッチャーとして評価され、中日からドラフト3位指名を受けた。
入団後は故障の影響もあって二軍を主戦場としていたが、2020年に出場機会を増やし、終盤にはレギュラーに定着。88試合出場で打率.267、6本塁打、32打点をマークした。さらに、両リーグトップとなる盗塁阻止率.455も記録するなど、攻守で存在感を示した。
翌2021年は自己最多の123試合に出場し、打率.270(規定未満)、11本塁打、43打点を記録。2022年は自身初の規定打席に到達するなど、正捕手として確かな地位を築いている。
昨オフに行われた契約更改では、複数年契約の提示をされるも単年契約を選択。2023年シーズンは故障に苦しんだ木下、今季は年間通した活躍を見せ、自身の評価も高めたいところだ。
青柳晃洋
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/82kg
・生年月日:1993年12月11日
・経歴:川崎工科高 - 帝京大
・ドラフト:2015年ドラフト5位
2022年まで2年連続最多勝、最高勝率を獲得するなど阪神タイガースのエースとして君臨していた青柳晃洋。昨季チームは悲願の日本一に輝いたが、青柳自身としては悔しい1年となった。
帝京大ではベストナインを獲得するなどリーグ戦で結果を残し、2015年ドラフト5位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーは13試合の登板で4勝5敗、防御率3.29とまずまずの成績を残した。
2019年に先発ローテーション入りを果たすと、2021年には25試合登板で13勝6敗、勝率.684、防御率2.48をマーク。最多勝、最高勝率のタイトルを獲得した。
翌2022年も24試合(162回1/3)を投げ、13勝4敗、勝率.765、防御率2.05と圧巻の数字で投手3冠(防御率・勝利・勝率)を受賞。昨季もエースとしての活躍が期待されたが、開幕から不振が続いて二軍落ちも経験。8勝6敗、防御率4.57と数字を落としてしまった。
今季中には国内FA権取得が見込まれるが、単年契約が提示された。村上頌樹、大竹耕太郎らの台頭もあり、12球団でも屈指となった阪神先発陣。今シーズンは意地を見せ、エースの座を奪還したい。
【了】