佐賀県上峰町は12月27日、上峰町LINE公式アカウントを通じていつでも手軽に町の情報を確認したり申請手続きを行ったりできる「スマホ役場」を開設した。
仕事や子育てなどで忙しい町民でも役場の開庁時間に関係なくアクセスできる「『行かない、書かない、待たない』役場」を目指すと同時に、役場内の業務効率化、積極的な情報発信による町のにぎわいづくりといった効果もねらう。
具体的な機能としては、町の情報を週1でまとめて配信したり、災害時には随時情報を発信する「お知らせ機能」、各種申請や予約を受け付ける「手続きのオンライン化」、町民アンケートやクイズ、フォトコンテストなどの「コミュニケーション」機能などで構成される。また、役場内に向けた機能としても、全庁の集約業務、職員アンケート、緊急連絡網などの役割をスマホ役場に乗せていく。
手続きのオンライン化に関しては、開始時点では「庁舎駐車場利用申請」と「マイナンバーカード時間外交付予約」が可能。年度内には、町民センターや社会体育施設などの利用申請、予防接種や健診の予約、戸籍手続きなどの来庁予約、インフルエンザ予防接種償還払い、下水道使用料減免申請などに対応する予定。
上峰町は2009年、当時の全国最年少首長となる武広勇平氏が町長に就任したことでも知られる(当時29歳、現在44歳)。武広氏は現在も町長を務めており(4期目)、本件は昨年度に策定した「上峰町DX推進計画」の一環となる。
本サービスはBot Express社が提供する官公庁専用アプリケーション「GovTech Express」と上峰町のLINE公式アカウントを連動させることで実現した。