視力の低い人が、視力の高い人から「どれくらい見えてるの?」と聞かれても、うまく説明するのは困難です。視力の低い人の場合、メガネをかけることで視力の高い人の気持がわかることもありますが、その逆はちょっと……。
現在Xでは、そんなモヤモヤを解消する動画が大きな注目を集めています。
目がいい人から強度近視まで、視力表の見え方比較動画をつくりました。
(@sakata_yoshiより引用)
目がいい人から強度近視まで、視力表の見え方比較動画をつくりました。 pic.twitter.com/QMc3pI4X2f
— よしひこ@サカタメガネ👓1級眼鏡作製技能士 (@sakata_yoshi) December 15, 2023
ポストの主は創業104年の「サカタメガネ」の4代目を務める「よしひこ@サカタメガネ👓1級眼鏡作製技能士(@sakata_yoshi)」さん。視力の高い人から強度近視の人まで、いろんな「見え方」をわかりやすく比較する動画を作成し、投稿しました。
動画は視力検査に用いるランドルト環を使い、正視(視力1.0程度)から始まり、弱度近視(視力0.8〜0.08程度)、中度近視(視力0.06〜0.04程度)、強度近視(視力0.02程度)、最強度近視(視力0.01程度)のぼやけ具合を再現しています。
なるほど〜。自分の視力ではなかなか体感できなかった視界がとてもよく分かります。
さらに投稿主のよしひこさんはこう補足されています。
この視力表は上から0.2/0.3/0.4です。iPhoneと凸レンズを使い疑似的に近視を再現しています。
(@sakata_yoshiより引用)
この動画は大きな反響を呼び、ポストは2.4万件のいいねを獲得(12月28日時点)。数々のコメントも寄せられました。
「パパは眼鏡外すと何も見えないんだ、と話すと不思議そうにする奥さんと子どもたちに、説明しやすい動画をありがとうございます」
「この動画で私たち夫婦(私1.0、夫0.01)がお互いの世界について理解してかなり盛りあがりました。ありがとうございます! 」
「娘は弱視で、4歳のころから0.07ほどしかありません。ランドルト環の1番上も見えない娘にびっくりしていたのですが、あの子が見ている世界はこんな世界なのですね。気持ちが分かったような気がします」
投稿主さんに聞いてみた
とても反響のあったこの動画について、今回は投稿主のよしひこさんに少し詳しい話をお聞きしてみました。
ーーこの動画を作ろうと思った理由やきっかけなど教えていただけますか?
今回の動画は近視についてのみ再現しましたが、目の状態は本当に人それぞれです。メガネをかければ見えるようになる人はまだいいのですが、メガネをかけても視力が出ない方は沢山いらっしゃいます。そんな方々が見ている世界を少しでも想像するきっかけになれたらと思い動画を作成しました。
ーー今回のポストが大きな反響を生んでいます。率直なご感想などはございますか?
元々は弱視の子供の親御さんに見せるためにやっていた事ですが、弱視ではなくても近視等で裸眼視力が出ない方を中心に沢山反応を頂きました。
今回とても多くの反応を頂いたので、目が悪くて困っている方は、自分がどれくらい見えていないか、を人に伝える手段がないことにも困っているという事が改めて分かりました。
実際に来店されたお客さんからも声をかけられたりしていますので、ある程度の影響はあったなと思います。
よしひこさんのアカウントでは、この他にも眼とメガネについて役立つ情報を発信されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
この視力表は上から0.2/0.3/0.4です。iPhoneと凸レンズを使い疑似的に近視を再現しています。
— よしひこ@サカタメガネ👓1級眼鏡作製技能士 (@sakata_yoshi) December 15, 2023