今オフFA宣言し国内球団へ移籍した選手を見ると西川龍馬が広島からオリックス、山﨑福也がオリックスから日本ハム、山川穂高が西武からソフトバンクと国内球団へFA移籍した3選手がいずれもパ・リーグの球団だったこと。
これまではどちらかといえば、FAでセ・リーグの球団に移籍することが多かった印象だが、令和に入ってからは国内のFA移籍はパ・リーグの球団を選ぶケースが多い。
▼2019年オフ
福田秀平 ソフトバンク → ロッテ
美馬 学 楽天 → ロッテ
鈴木大地 ロッテ → 楽天
▼2020年オフ
梶谷隆幸 DeNA → 巨人
井納翔一 DeNA → 巨人
▼2021年オフ
又吉克樹 中日 → ソフトバンク
▼2022年オフ
伏見寅威 オリックス → 日本ハム
森 友哉 西武 → オリックス
嶺井博希 DeNA → ソフトバンク
近藤健介 日本ハム → ソフトバンク
▼2023年オフ
西川龍馬 広島 → オリックス
山﨑福也 オリックス → 日本ハム
山川穂高 西武 → ソフトバンク
16年オフは陽岱鋼が日本ハムから巨人、森福允彦がソフトバンクから巨人、糸井嘉男がオリックスから阪神、17年オフは野上亮磨が西武から巨人、大野奨太が日本ハムから中日、18年オフは西勇輝がオリックスから阪神、炭谷銀仁朗が西武から巨人と、パ・リーグの球団からセ・リーグの球団へのFA移籍が目立っていたが、令和に入ってからはパ・リーグ球団からセ・リーグ球団へのFA移籍という例がない。令和に入ってからセ・リーグの球団へのFA移籍自体も、20年オフの梶谷隆幸と井納翔一がDeNAから巨人へFA移籍した2例のみ。
逆にここ3年は21年オフに又吉克樹が中日からソフトバンク、22年オフに嶺井博希がDeNAからソフトバンク、23年オフは西川龍馬が広島からオリックスと、3年連続でセ・リーグからパ・リーグの球団へFA移籍している。
初めてパ・リーグの野球に挑戦する西川は入団会見で、「パワーピッチャーが多いと感じているパ・リーグで自分がどれだけ通用するのか、不安もありますが挑戦してみたい思いです」と口にした。
ソフトバンクのFA獲得が目立っているが、令和に入ってからは西武以外の5球団はFAで選手を獲得している。これまでは人気のセ、実力のパと言われてきたが、FA選手の間では“人気のパ”になりつつある。