ナリス化粧品は12月26日、「毛穴のスキンケアについてアンケート」の結果を発表した。調査は2023年11月6日~12月13日、20歳~49歳の女性2,167名を対象にインターネットで行われた。

女性65%が「スキンケアをしている」

  • 毛穴のスキンケアについてのアンケート

スキンケアについて聞いたところ、「しっかりスキンケアしている」のは16.9%、「まあまあスキンケアしている」のは48.4%で、合わせると65.3%の女性が、スキンケアをしていると答えた。

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行ったことがあるスキンケア、トップ3は「保湿」「美白」「毛穴ケア」

次にスキンケアをしていると答えた女性1,907名に、今までに行ったことのあるスキンケアの種類について聞いた。最も多く行ったことのあるスキンケアは「保湿ケア」で、77.7%と8割近い人が実施している。続いて「美白ケア」50.1%、その次が「毛穴ケア」45.9%と約半数の人が実施経験があると答えた。スキンケアの王道ともいえる「シワケア」は25.7%にとどまったが、今回のアンケートの対象者が20歳~49歳ということが影響している可能性が考えられる。

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続いて、行ったことのあるケアを年齢別でみたところ、「保湿ケア」は、年齢が上がるにつれ、割合が増える傾向にあり、35歳以上になると8割を超えた。「美白ケア」は、若干年齢が上がるほど増えている傾向があるが、すべての年代で大体半数程度であることから、年齢によるスキンケアの実施経験に差がないと言える。「毛穴ケア」に関しては、20歳~39歳までで半数程度の人が実施経験があり、40代になると減っている。全体では、実施経験の割合は、「保湿ケア」・「美白ケア」・「毛穴ケア」の順番だが、34歳までの年齢では、「保湿ケア」・「毛穴ケア」・「美白ケア」の順番となり、若年層では、「美白ケア」よりも「毛穴ケア」の方が実施している人の割合が多いことがわかった。20代の若年層では、「ニキビケア」よりも「毛穴ケア」が多いこともわかった。

「シワケア」については、30代になると約3割の人が実施経験があると答えているが、40代になっても約3割と特に増えている傾向はないため、本格的な「シワケア」は、それ以上の年代で本格的に開始されているものであると考えられる。

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実施しているスキンケアの方法について、正しくできている自信があるか否かを聞いた。最も自信がないのは「毛穴ケア」で、「あまり自信がない」53.1%、「全く自信がない」11.2%を合わせると64.3%だった。年齢別に見てみると、年齢が上がるにつれ「自信がない」人の割合が増え、20~24歳で51.5%、25歳~29歳で59.9%だが、45歳~49歳では75.3%と、毛穴のスキンケアをしていながら、4人に3人と高い割合の人が正しくスキンケアできている自信がないと答えている。

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スキンケアの効果実感についても確認した。全体で見ると、スキンケアの効果について最も満足していないのは「毛穴ケア」で、「全く満足していない」「あまり満足していない」を合計すると、60.2%と6割を超える人が毛穴ケアに満足度を感じることができずにいることがわかった。

毛穴ケアに続いて、満足を感じられないのが「たるみケア」で52.6%、続いて「シワケア」51.7%。満足度が最も高いのは「保湿ケア」で、56.8%の人が満足していると答えている。保湿ケアは、唯一満足な人が不満足の人よりも多かったが、それ以外のケアは不満足の人の方が満足の人よりも多い状態だった。(その他のケアを除く) その中でも「毛穴ケア」については、満足している人に比べて、不満足の人が最も多ようだった。

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続いて、スキンケアの効果実感の満足度について年齢別に見てみた。全体の調査で最も「不満足」だった「毛穴」について見てみると、35歳~39歳の世代では68.4%、40歳~44歳の世代で68.1%と約7割のアラフォー世代の人が満足していないと答えている。特に35歳~39歳の世代では、満足している人24.5%に対し、満足していない人に対して満足している人は半分くらいしかいないことがわかった。比較的若年層では、満足している人47.2%に対し、満足していない人51.6%と拮抗しているが、満足している人の方が多い年代はなかった。

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毛穴ケアをしていると答えた女性762名に、毛穴の角栓を無理やりに抜いたり、指などで押しつぶしたりしたことがあるかどうか聞いた。「何度もある」人が56.6%と6割弱にも迫り、「少しある」と答えた33.2%の人と合わせると89.8%と約9割にも迫った。

「何度もある」が最も多いのは、30歳~34歳の世代で67.4%、「少しある」25.4%と合わせると92.8%と9割を超えた。20歳~24歳の世代で見ると、「何度もある」44.8%、「少しある」46.3%となり、「何度もある」で比較すると、他の世代に比べて少ない割合になるが、「少しある」も合わせた割合では、91.1%で、すべての世代が大体9割程度だった。毛穴・角栓が気になるのは、20代~40代では共通の感覚であるようにも見受けられる。

  • あなたは、お顔の毛穴の角栓を無理やり抜いたり、指で押しつぶしたりしたことがありますか?

毛穴の角栓を無理に抜いたり、指でつぶしたりしたことがあると答えた女性684名に、毛穴が広がってしまい、後悔しているか否か聞いた。全体では、「後悔している」が58.2%で6割近い人が後悔していると答えている。世代別に見てみると、30歳~34歳の世代が最も多く、68%と7割近い割合だった。

  • あなたは、無理にお顔の毛穴の角栓を抜いたことで、毛穴が広がってしまったと後悔していますか?

毛穴ケアをしたことのある女性762名に、毛穴に自信があるか否か聞いた。全体では、「全く自信がない」53.7%が圧倒的で、「あまり自信がない」27.3%と合わせると、81%と8割を超える人が自信がないと答えた。年齢別に見てみると、「全く自信がない」と答えた人の割合が最も多いのは、45歳~49歳の世代で、69.7%と約7割にも上る。「全く自信がない」と「あまり自信がない」を合わせた割合で見ると、20代では70%台の「自信がない」割合は、30歳~34歳で81.1%と8割台になり、35歳以上はすべての世代で9割近くになる。毛穴に自信は、高齢になるほどなくなっている傾向がある。

  • あなたは、ご自身のお顔の毛穴に自信がありますか?

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今回の調査では、毛穴ケアをしていながら、その方法に自信がないという声や、毛穴ケアをしても効果実感がないという悩みが多く見受けられた。毛穴の角栓は、鼻先など顔の中心部に見られることが多いためより目立つために気になってしまう人が多い様子。間違った方法で無理に角栓を抜くことを繰り返すことで、毛穴の広がりや毛穴周辺の皮膚が硬くなることに繋がり、毛穴ケアの効果をより感じづらい肌になっていくことが知られるようになった今も、正しいケアの情報が少ないのではないかと考えられる。

毛穴の広がりは、年齢を重ねるにつれて単に開いている毛穴からたるみ毛穴へと変化していくことで、より毛穴の見え方に自信を無くしていくのではないかと同社は推測。「正しいケアの方法や化粧品の提供で、満足度の高いケアができるよう努めたいと考えます」と述べている。