保育園や幼稚園への通園や買い物など、日々の生活に欠かせない「子乗せ自転車」。子どもを前に乗せる「前乗せ」タイプ、後ろに乗せる「後ろ乗せ」タイプがありますが、「後ろ乗せ」タイプは子どもが1歳~2歳頃から小学校就学の始期までと長い期間使えます。
今回、電動アシスト付きの子乗せ自転車を手掛けるパナソニック サイクルテック、ブリヂストンサイクル、ヤマハ発動機の国内メーカー3社に、オススメの「後ろ乗せ」電動アシスト自転車を伺いました。
■パナソニック サイクルテック「ギュット・クルームR・EX」
パナソニック サイクルテックがおすすめする後ろ乗せの子乗せ電動アシスト自転車は、2023年12月発売予定「ギュット・クルームR・EX」(メーカー希望小売価格199,000円)。キーをかばんから出さずに使える「ラクイック」と子どもを守る「クルームリアシート」を搭載した同社のフラッグシップモデルです。
2軸モーターとして業界最軽量(※)の「カルパワードライブユニット」は、坂道ではスムーズ&パワフルに、こぎ出しは急発進を防いだりと、シーンに応じて最適なアシストをしてくれる機能。「電動アシスト自転車を軽くして欲しい」というユーザーの声を元に、パナソニックの技術を集結して開発されたモーターだそう(※ 2021年9月10日時点 型式認定を受けている国内電動アシスト自転車2軸モーターにおいて)。
タイヤサイズは20インチ、質量は31.7kg、バッテリー容量は16.0Ahで充電時間は約5.0時間。走行モードは3つあり、それぞれの走行距離は「パワー」モードが約50km、「オートマチック」モードが約60km、「ロング」モードが約86kmです。
●子どもの安心ポイント
コンビと共同開発「クルームリアシート」
ベビー用品業界のリーディングカンパニーであるコンビと共同開発した「クルームリアシート」。広げるだけで簡単に使えるサンシェードが標準で装備されており、日差しから子どもを守ります。またコンビが独自に開発した衝撃吸収材で、やわらかい頭を包むようにしっかりと守る「エッグショック」も搭載。
●ママパパの便利ポイント
キーはかばんに入れたままでOK!「ラクイック」
電子キーをかばんに入れたまま、手元スイッチの電源を入れることで後輪サークル錠が自動で解錠する「ラクイック」は、カギを探す手間がかからず、また子どもから目を離すことなく出発できる機能。慌ただしい時や荷物が多い時のちょっとしたひと手間を解決するポイントです。
大容量の「ワイドパイプ樹脂バスケット2」
「ワイドパイプ樹脂バスケット2」は、何かと荷物の多い子ども連れの方でもたっぷり荷物を入れられる大容量のバスケット。高さ約240mm×奥行約330mm×幅約440mmとワイドなサイズ、かつ荷物を傷つけにくい仕様です。
■ブリヂストンサイクル「ビッケ モブ dd」
ブリヂストンサイクルがおすすめする後ろ乗せの子乗せ電動アシスト自転車は、2023年12月上旬発売予定「ビッケ モブ dd」(メーカー希望小売価格195,000円)。U型フレームを採用しているため、またぎやすく、乗り降りしやすいコンパクトなモデルです。
走っている間にモーターが発電して自動で充電する、ブリヂストンサイクル独自の機能「走りながら自動充電」が搭載されているので、長い距離を走ることができ充電の頻度も少なくできます。また下り坂ではブレーキングをアシストするモーターブレーキを採用。子ども2人を乗せると総重量は100kg(※)以上になることもありますが、スピードが出やすい下り坂でもやさしく下ることができます(※ 電動アシスト自転車本体30kg+大人65kg+子ども2人37kgで想定)
タイヤサイズは前輪が24インチ、後輪が20インチ、質量は33.5kg、バッテリー容量は14.3Ah相当に加えて「走りながら自動充電」を搭載、充電時間は約4時間10分。走行モードは3つあり、それぞれの走行距離は「パワーモード」が約54km、「オートモード」が約90km、「エコモード」が約180kmと、一度充電すると長い距離を走れることが特徴です。
●子どもの安心ポイント
クッション標準装備 一体設計リヤチャイルドシート
クッションが標準で装備されているチャイルドシートは、専用設計なので駐輪場で出し入れしやすく、座面は広々ゆったりとした仕様。またヘッドガードは4段階、フットレストは3段階での調整が可能なので、子どもの成長に合わせて使えます。
●ママパパの便利ポイント
おしゃれな5色展開
「E.XBKダークグレー」「E.XBKブルーグレー」「E.Xモルベージュ」に加えて、2024年モデルでは「M.Xソフトカーキ」「E.Xオークルオレンジ」と家族で兼用しやすい新色がラインナップに。
駐輪場でも安心「テモトデロックⅡ」「スーパーラクラクワイドスタンド」
両手でハンドルを握りながらハンドルの回転をロックする「テモトデロックⅡ」は、ハンドルから片手を離して行う駐輪時のスタンド操作をする際も、安定した状態で行えます。またテコの原理で簡単に立ち上がり、倒れにくい「スーパーラクラクワイドスタンド」も搭載。駐輪場でのふらつきや転倒を防ぐ機能が備わっています。
しっかり荷物が入るフロントバスケット
買い物や子どもの送り迎えに便利な、しっかり荷物が入るフロントバスケット。サイズは幅41cm×奥行30.5cm×高さ23cm(上面)。
■ヤマハ発動機「PAS Babby un SP (パス バビー アン スーパー)」
ヤマハ発動機がおすすめする後ろ乗せの子乗せ電動アシスト自転車は、2024年1月31日発売予定「PAS Babby un SP (パス バビー アン スーパー)」(メーカー希望小売価格178,200円)。頭部を“270度”包み込むリヤチャイルドシートを標準装備した、扱いやすい軽量コンパクトモデルです。
ヤマハ独自の「スマートパワーアシスト」は、「スマートパワーモード」を選択すると、走行中のスイッチ操作不要で、状況に合わせて自動でアシストモードを切り替える機能。こぎ出しはスムーズに、下り坂は自動でバッテリー消費をセーブ、上り坂ではパワフルにと、道路状況に合わせて最適なアシストをしてくれます。
タイヤサイズは20インチ、質量は32.7kg、バッテリー容量は15.8Ahで、充電時間は約4.5時間。走行モードは3つあり、それぞれの走行距離は「強モード」が約53km、「スマートパワーモード」が約59km、「オートエコモード プラス」が約77kmです。
●子どもの安心ポイント
子どもの頭部を270度包み込む「ハグシート」
ハグするように守る「ハグシート」は、ヘルメットではカバーしきれない子どもの顔の側面までガードするヘッドレストが特徴。また運転者やすれ違い時の接触を守る「フットレスト」や、装着が楽なマグネットバックルなど、安全面と便利な面を兼ね備えたシートです。
●ママパパの便利ポイント
コンパクトでまたぎやすい低床U型フレーム
足を高く上げてまたがる必要がないので、乗車時に車体が倒れにくく、背が低い方でも乗り降りしやすい形状です。
新型バッテリー&充電器
2024年モデルでは、バッテリーがコンパクトかつ持ち手もワイドになったため、子どもや荷物を抱えたままでも持ち運びが簡単。また充電器も従来のサイズから約40%小さくなったので、玄関などの狭いスペースでも充電可能になっています。バッテリーの充電は定期的に行うものなので、サイズや重さもチェックしておきたいポイントですね。
後ろ乗せの「子乗せ電動アシスト自転車」は、1歳頃から小学校入学前までと長く使える点が魅力。また各メーカーともに子どもの安全性はもちろんのこと、ママパパにとって便利な機能も兼ね備えた製品が揃います。スペックをチェックするだけでなく、実際に試乗してみてぜひお気に入りの一台を見つけてくださいね。