特別なスキルがなくても起業は可能!
副業が当たり前の時代。ところが、「特別なスキルがないと始められないのではないか?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
「副業を始めたいけど、何から手をつければよいのか分からない」と、ハードルが上がってしまう前に、必見。自分に合った副業を見つけるノウハウをお伝えします。
結論から申しましょう。「特別なスキルがなくても起業は可能」です。
起業というと大袈裟に捉えがちですが、例えば、週末に自宅の空きスペースでカフェを始める。あるいは、写真やイラストをインターネットで販売するなど、実にさまざま。また、実務をせずに「プロデュースする」という発想もあるのです。
スキルなし起業における重要な考え方3
どんなことも事業にする、フレキシブルな発想力
起業する際、事業内容を限定していませんか? 江戸時代、どの家にも溜まっていた灰を買い取って、洗濯や染料に使う資源として販売する「灰買い」が存在したように、現代においても、人が困っていることや手間がかかることを代行するといった、新鮮な視点を持つことで起業のジャンルが広がります。
小さく始めて→大きく育てる
最初から事務所を借りたり従業員を雇ったりする必要はありません。最初に提供した商品やサービスが不評ならば、その失敗を基に、改善して伸ばしていけばいいのです。
そのためにも、マーケティングを学んでおくこともおススメです。初めから大きな事業を目指さず、スモールスタートから育てあげることを目指してください。万が一、事業継続が困難になった時、損失も最小限で済むはずです。
実務を1人でこなさず、外注する英断
実務を自分1人でこなさなくてはいけない、という思い込みを徹底的に排除してください。事業の最終的な責任は、自分自身で負うべきですが、実務に関しては、業務を外注するなどして、スキルが備わっている人に頼ればいいのです。
副業を成功させる、アイディア5選
アイディア1「得意分野や、需要がある事業に注目せよ」
さて、副業を始めるにあたって、「自分の得意とする分野は何か」を最初に考えてみましょう。例えば、イラストや雑貨作りが得意であれば、趣味の域を超えて、充分価値の高いスキルにつながります。
そもそも、特別なスキルを求められない事業を選ぶのもありです。例えば、ハウスクリーニングや買物代行は、労力さえ厭わなければ、始めやすい事業といえます。
また、SNS時代の現在。自分が体験したことをブログに綴ったり、YouTubeを発信したりして、広告収入を得る方法も一考です。
アイディア2「必要なスキルのみを習得する」
例えば、デザイナーとして事務所を立ち上げるのは、ハードルの高い目標です。一方「プレゼン資料の見栄えを改善したい」、「スライドに掲載する画像をきれいにまとめたい」といったニーズは、世の中に存在しています。
そこで、デザインワークや画像処理能力を習得する。このように、目指す業務に必要なスキルだけを学んで自分の強みにしたなら、少ない時間と費用で、起業に広がるスキルが取得できることでしょう。
いずれにしても、情報発信や集客にマーケティングは必要になるので、学んでおくとよいでしょう。
アイディア3「クラウドソーシングをフル活用せよ」
人材不足は、どの業界でも指摘されていますが、いざ起業する時、クラウドソーシングを使って、専門分野のフリーランスを探すのも方法です。
大勢のフリーランスが登録するプラットフォームを活用すれば、プロデュースに徹することができるうえ、低リスク・低コストで人材を委託できるメリットもあるのです。
アイディア4「代理店契約やOEM契約を結べ」
副業の場合、あくまで本業でないので、時間的や制約や条件的な、しがらみが生じてきます。
そこで、自分自身が商品やサービスを製造したり開発したりせずとも、既存商品の販売権を認めてもらう契約を結ぶことで、販売が可能になる方法があります。「代理店契約」と「OEM契約」です。
「代理店契約」とは、商品やサービスを第三者に販売してもらう際に交わす契約。一方、「OEM契約」とは、他社の商品・サービスを自らのブランドとして販売する際に交わす契約のひとつです。
実際、OEM契約を前提とした商品に、自身のブランドロゴを入れて販売している製品は、数多く存在しています。すでに多くのユーザーが利用しているプラットフォーム上で販売をすれば、起業家ビギナーでも、商品1点から販売でき、無理なく売上を上げていくことが実現できます。
アイディア5「スキルを身につけた人材を雇うべし」
事業資金をある程度準備できる方なら、スキルを身につけた人材を雇い入れるのが、有効です。正規社員、業務委託、など雇用スタイルは、さまざま。社員として雇用するほか、業務委託契約を結んでスポット的に仕事を依頼するのもいいでしょう。
会計士や税理士に委託する企業が多いように、専門分野は、自分の事業規模に合った形を探し出してください。大切なのは、自分ひとりで乗り切ろうとせず、必要に応じて人を頼る広い視野なのです。
ポイントは「スピード感」「フラットな視点」「見様見真似」
起業には、準備が必要ですが、万全の準備が整うまで起業を待っていては、このスピード時代において得策といえません。
なぜなら、実際にスタートしないと見えてこない問題点や気付きこそが、今後の事業を発展させるからです。つまり、見切り発車だったとしても走りながら考えていくスタンスが、いまの時代に合っているといえます。
「起業する」というと、特別なことや困難な事態を連想して重い腰を上げられない方が多いかと思います。しかし、その固定観念を捨て去ってください。身近なところから、自分にできそうなことをフラットな視点で見ていくと、思わぬ起業のアイディアが広がってきます。
起業に成功している方は数多く存在しています。そこで、成功者の良い点をしっかりリサーチし、「見様見真似」してみませんか?
ここで推奨する「真似」とは、他人が手がけている事業をコピーして盗むということではありません。まずは再現してみる。すると成功ノウハウやスキルが最短距離で習得できます。その後、自分なりのオリジナリティを加えていけばいいのです。
社会貢献と心のスケールアップが、副業の醍醐味
思わぬ副業から事業が発展して、社会に貢献し、本業を凌ぐ売上へとステップアップしていったサクセスストーリーが後を絶ちません。
日頃から、オンラインコミュニティやビジネスセミナーなどのアンテナを張り巡らせて、マーケティングを学び、無理せず楽しめる範囲で副業をスタートしてみては、いかがでしょうか?
あなたの人生と心をスケールアップさせる副業ライフの楽しさを「トライ&エラー」のスピリッツで、ぜひ挑戦してください!
著者プロフィール:清水康一朗
ラーニングエッジ株式会社創設者/代表取締役。慶應義塾大学理工学部卒。2003年「セミナーズ」を立ち上げ、世界~日本トップクラスのビジネスセミナー開催実績を誇る。現在、「絆徳経営」を柱に経済・歴史・道徳関連で国内最大規模の教育事業を多数主催。