2013年10月にスタートし、放送10年を超えたフジテレビ系情報バラエティ番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~)。29日(18:00~)に番組初となるゴールデンタイムでの3時間スペシャルが生放送され、今年のニュースを振り返っていく。
春はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に沸き、夏からはジャニーズ事務所問題が性加害だけでなくマスメディアのあり方にも論点が波及、最近では自民党の裏金疑惑が浮上するなど、様々なニュースが駆け巡ったが、『ワイドナショー』では番組開始当初からのレギュラーコメンテーターだった松本人志が卒業し、今田耕司が加入するなど新体制となった。
そこで、MCの東野幸治と杉原千尋アナウンサーに、3時間SPを前に一足早く、この1年のニュースや番組での出来事を総括してもらった――。
特に印象に残ったジャニーズ問題
――今年1年も番組で様々なニュースを取り上げてきましたが、特に印象に残るものは何でしょうか?
東野:やっぱりジャニーズさんの問題が一番大きかったですよね。
杉原:私も同じように、ジャニーズ、歌舞伎、宝塚と、芸能界を揺るがす大きなニュースが衝撃でした。
――ニュースとして扱う量もそうですが、芸能界というご自身に近い話題ということもインパクトの大きさになったのでしょうか?
東野:そうですよね。近いところでの話が世界的にもすごいことだったということですよね。それに、そこから派生して退所される方、残られる方という話題もあって、印象に残るんだと思います。でも、野球もありましたから。WBCから始まって、大谷翔平さんの移籍があって。ポジティブなニュースもあって良かったなと思います。
東野が作るスタジオの温かい雰囲気
――今年は春から隔週レギュラーで今田耕司さんが入って新体制にもなりました。スタジオの雰囲気はいかがですか?
東野:今田さんは昔からやってるから、自分の中では「今田さん来た!」っていう感じでもなく「今田さん来てくれんねや」っていう感じですね。もともと松本さんから始まった番組で、そこに自分が呼ばれてやってきて、そしたら松本さんが抜けたみたいな感じで続いてるんですけど、僕自身が鈍感だから、特にそれで考えることもないんですよ。今思うと、『行列(のできる法律相談所)』で(島田)紳助さんが引退したり、宮迫(博之)や渡部(建)がいなくなったりしてるのを何度も経験してるから、意外と「えー、どうしよどうしよ」っていうな感じにならないんです。そこでどうするのかを考えるのは、フジテレビさんと吉本だから、俺が考えることでもないか…みたいな。だからそこは割り切って、ニュートラルな感じですよね。
――松本さんへの話の振り方も計算されていたと思うのですが、今田さんと(田村)淳さんに対しては、それぞれ違う振り方をするという感じですか。
東野:そうですそうです。でも淳なんて、そもそも出てくれるのがありがたいですよね。松本さんが隔週のときから出てくれて、そんなのなかなか引き受けたくないじゃないですか。面と向かって「ありがとう」とは言ってませんけど(笑)、後輩に申し訳ないなっていう気持ちもあります。
――7月には杉原アナも加入されました。
東野:楽しい愉快な方でありがたいですよ。こんな番組、みんな嫌じゃないすか(笑)。台本ないのに、「杉原さんどう思うんですか?」って急に言われて、変なこと言ったら「あの人変な人やな」って世の中に思われるし。そういう中で上手にやっていただいて、申し訳ないなっていう感じです。
――杉原さんは入られていかがですか。
杉原:最初は不安が8割ぐらい占めていたんですけど、入ってみると本当に温かい番組なんです。シビアなネタもやるので、画面上で見てると「怖いな」と思ってたんですけど、東野さんは振ってくれると、結構何を答えてもうどうにかしてくださるので(笑)、自分の気持ちがちょっと軽くなります。スタッフの方と話をしていても、「思い切ってやってみていいよ」と言ってくださるので、毎回挑戦という感じですね。やっぱり挑戦していかないと、開かない道があると思うので、これからも頑張っていこうと思っています。
――番組の温かい雰囲気というのは、結構東野さんが作ってくれている感じですか?
杉原:そうですね。
東野:いやいや、そんなことないです(笑)
杉原:本当にそうなんですよ! ちょっと変なことを言ったとしても、私の目見て「うんうん」って、うなずいてくれているんです。
東野:あれは「なんか変なこと言ってくれへんかなあ」って思ってます(笑)
杉原:そういうことなんですか!?