山川穂高のFA人的補償は? 2023年ソフトバンクのプロテクトリスト徹底予…

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 埼玉西武ライオンズからフリーエージェント(FA)権を行使した山川穂高内野手が、福岡ソフトバンクホークスへの移籍を決断。山川はFA制度のAランクに該当するとみられており、西武はソフトバンクに「金銭補償のみ、または人的補償の選手1名+金銭補償」を求めることができる。ここでは、ソフトバンクのプロテクトリスト28人を予想した。
 

 




【投手:13名】


 
 まずは、投手のプロテクト予想。実績のある13名を選出した。
 
 チームトップの10勝を挙げた有原航平、開幕投手を務めた大関友久など、先発の柱となる投手は当然プロテクトされるだろう。先発、中継ぎとあらゆる役割をこなした藤井皓哉も外せない存在といえる。
 

 
 リリーフ陣では勝ちパターンの一翼を担う津森宥紀、又吉克樹、甲斐野央、松本裕樹の4投手に加え、来季から先発転向の大津亮介、貴重な左腕の田浦文丸、今季30試合に登板した板東湧梧を選出した。
 
 今季は6勝にとどまったが、昨季は2桁勝利を記録した東浜巨、チーム最多の23試合に先発登板した石川柊太といった実力者もプロテクト入りを予想。
 
 来季で43歳を迎える大ベテラン・和田毅は、高齢のためプロテクト外とする声もあるが、西武は内海哲也などベテラン選手を人的補償で獲得した経験がある。今季8勝を挙げた和田の流出は、戦力的にも大きな痛手となるため、プロテクト入りを予想した。






【捕手:2名】


 
 続いて、捕手からは2名をリストアップした。
 

 
 正捕手を担う甲斐拓也は、当然プロテクトされるだろう。今季61試合に出場した谷川原健太は、外野手としても起用されるなど貴重な戦力に。来季は「捕手一本化」が明言されており、勝負をかけるシーズンとなりそうだ。
 
 そのほか、嶺井博希や渡邉陸などもプロテクトしたい存在だが、人数の関係でやむなくリスク外となった。
 
 また、西武では絶対的な正捕手は不在も、古賀悠斗や柘植世那が台頭。今オフには炭谷銀仁朗を獲得したことを踏まえると、捕手を狙ってくる可能性は低く、プロテクトは一軍に欠かせない2選手までとした。






【内野手:7名】


 
 内野手からは7名を選出。レギュラーの座を掴んでいる選手、期待の若手選手をリストアップした。
 
 正遊撃手の今宮健太、今季2度目の盗塁王を獲得した周東佑京は外せない存在だろう。
 

 
 そのほか、内外野をこなすユーティリティープレイヤーの牧原大成、二塁のレギュラー格を担う三森大貴、自己最多の102試合に出場し、飛躍の兆しを見せた川瀬晃もプロテクト入りと予想した。
 
 シーズン終盤に大器の片鱗を見せた2020年ドラフト1位入団の井上朋也、2022年ドラフト1位入団のイヒネ イツアは将来の主軸候補と期待されており、編成的にも流出は避けたいだろう。






【外野手:6名】


 
 外野手からは、主力選手を中心に6名を選出した。
 
 打線の軸を担う近藤健介、柳田悠岐、栗原陵矢の3選手は間違いなくプロテクトされるだろう。
 

 
 また、4年連続で一塁手部門のゴールデングラブ賞を獲得した中村晃は、山川穂高の加入によりポジションが危ぶまれるが、外野手としても起用できる。今季リーグ7位の打率.274を記録しており、打線においても重要なピースだ。
 
 残るは、今季116試合に出場した柳町達、2022年ドラフト3位入団の生海を選出。生海は二軍で4番打者として起用されるなど、今季は二軍の指揮を執った小久保裕紀新監督からも期待を寄せられており、プロテクト入りを予想した。





プロテクト当落線上の選手は?

 来季は2020年以来、4年ぶりのリーグ優勝を目指すソフトバンク。充実した戦力は12球団トップクラスとの声もあり、やむなくプロテクト外になった選手も多い。ここでは、プロテクトリストの当落線上に位置すると思われる5人を取り上げたい。


武田翔太
 2011年ドラフト1位で入団し、2桁勝利2回の実績を持つ武田翔太。近年は低調なシーズンが目立っており、今季はリリーフを中心に29試合登板で防御率3.91の成績となった。
 
 高いポテンシャルを誇るが、来季で31歳と中堅の域に差し掛かっている。充実した選手層を誇るため、プロテクトから漏れる可能性も否定できない。



尾形崇斗
 今季は二軍でセーブ王のタイトルを獲得した尾形崇斗。近年はファームで圧巻の成績を残すも、一軍に定着しきれないシーズンが続いている。
 
 現在24歳と充分な伸びしろを持つが、人数の関係を踏まえてプロテクト外と予想した。

 

 


リチャード
 4年連続でウエスタン・リーグ本塁打王に輝くなど、二軍では持ち前の長打力を遺憾なく発揮しているリチャード。しかしながら、一軍の舞台では結果を残せないシーズンが続いている。
 
 今年のドラフト会議では、右の長距離砲・廣瀬隆太を獲得。さらにポジションが被る山川穂高が加入したことを考えると、来季はより厳しい立場になりそうだ。


野村勇
 プロ2年目の野村勇も、やむなくプロテクト外とした1人だ。ルーキーイヤーの昨季は、97試合出場で打率.239、10本塁打、25打点、10盗塁と能力の一端を示した。
 
 しかし、今季は故障もあって50試合の出場にとどまり、打率.160と低迷。昨季のパフォーマンスであれば間違いなくプロテクトされるが、今季の成績、27歳という年齢を鑑みて他選手を優先する形となった。



正木智也
 2021年ドラフト2位入団の正木智也も、当落線上に位置すると思われる選手の1人だ。プロ1年目の昨季は、35試合に出場して打率.254、3本塁打と大器の片鱗を覗かせた。
 
 今季は開幕スタメンに抜擢されたが、15試合の出場にとどまり、打率.039と不本意な結果に。二軍でも打率.167、本塁打なしと精彩を欠いた。まだまだ成長が期待できるスラッガー候補だが、やむなくリスト外とした。
 
 そのほかにも風間球打、松本晴などの若手投手や、最速160キロを誇る杉山一樹、野村大樹、笹川吉康といった野手の有望株も、人数の関係でプロテクト外と予想した。西武にとっては、魅力的な存在が多いといえるだろう。



 





ソフトバンクのプロテクトリスト予想

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【了】