KDDIは12月26日、東京ビッグサイトで12月30日から12月31日にかけて開催されるコミックマーケット103において、5Gに対応した車載基地局を設置し、屋外のエリア対策を行うことを発表した。
コミックマーケットは、毎年8月と12月に東京ビッグサイトで開かれ、2022年8月には26万人を集客したビッグイベント。会場となる東京ビッグサイトは、2021年に館内全域でau 5Gエリア対策を完了しているが、開場前の待機列や人気サークルの人の多さはすさまじく、屋外での通信環境が不安定になることを想定して複数の対策を実施する。
対策として、5Gに対応した車載基地局を「東新展示棟」の東側駐車場に設営。基地局側で伝送路状態を高精度に推定し、複数の端末との同時通信を可能とするMassive MIMOの技術を活用。従来は何名かでシェアしていた周波数を1人1人に個々に割り当て、回線を安定させる。
また、基地局トラフィックの監視、そのトラフィックを複数の周波数間で最適な形へ分散するオペレーションを自動で行い、リアルタイムでトラフィックの変化にも追従していく。西展示棟の屋上には4G LTEに対応した可搬型基地局を設営し、Starlinkをバックアップ回線として待機させ臨時のエリア対策も行うとのことだ。