横浜FMがMF植田啓太の復帰を正式発表

 横浜F・マリノスは26日、栃木SCに期限付き移籍していたMF植田啓太の復帰を発表した。

 2002年9月3日生まれで現在21歳の植田はボランチを主戦場とするプレーヤー。ジュニア年代から横浜FMの下部組織に所属し、2021年シーズン開幕前にトップチーム昇格と栃木への期限付き移籍が発表された。2023シーズンは明治安田生命J2リーグで12試合、天皇杯で3試合に出場。在籍した3シーズンで公式戦通算51試合出場3ゴールという成績を残した。

 慣れ親しんだ横浜FMへの復帰が決定した植田は、クラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。

「このたび、栃木SCから横浜F・マリノスに復帰することになりました。3年間栃木SCで積み上げてきたものに自信を持ってピッチ上で発揮すると同時に、新しいものを吸収して成長していきたいと思っています。日々感謝と謙遜心を忘れず、F・マリノスの勝利に貢献できるように頑張ります。よろしくお願いいたします」

 また、3年間を過ごした栃木のクラブ公式サイト上では、次のように感謝の思いを綴っている。

「栃木SCを愛する全ての皆様、2023シーズンも多大なるご声援とご支援ありがとうございました。この度、横浜F・マリノスに復帰することになりました事を報告させていただきます」

「栃木県で過ごした3年間を振り返ると素晴らしい瞬間を共に過ごせた反面、辛く苦しい時間の方が多かったように思います。ピッチ内外で多くの壁にぶつかり、失敗をしました。ただその度に橋本社長や山口強化部長、監督、コーチングスタッフ、選手の先輩方、フロントスタッフ、ファンサポーターの皆様、スポンサー様、お世話になったご飯屋さん、地域の皆様に助けられて乗り越えることができました。だからこそ苦しい時間もマイナスに捉えることなく、成長の過程だと思うことができ本当に楽しかったですし、今は栃木SCを通して繋がれた全ての皆様との縁に感謝をしております」

「僕自身栃木SCに何も残せてないまま戻ることになってしまっていいのかとても悩みましたがより厳しい環境に身を置き、3年間積み上げてきた自分の価値を示すと同時に高いレベルでチャレンジをしたい想いが強く今回の決断に至りました。皆様には色々なものをもらってばかりで恩返しは何一つできませんでしたが、今後の活躍で返していくしかないと思っています。栃木SCを愛する皆様が今後『植田啓太は栃木SCが育てた』と胸を張って自慢できる選手に僕はならないといけません。これからも栃木県で学ぶことができた感謝と謙遜心を忘れずに精進していきます。3年間本当にありがとうございました」