PSG加入が決定的と報じられているルーカス・ベラルド [写真]=Getty Images

 パリ・サンジェルマン(PSG)が、サンパウロ所属のブラジル人DFルーカス・ベラルドの獲得に迫っているようだ。24日、フランス紙『レキップ』が伝えている。

 2003年11月24日生まれで現在20歳のベラルドは身長182cmの左利きセンターバック(CB)。サンパウロの下部組織で経験を積むと、昨年夏にトップチーム昇格を果たした。最終ラインの主軸に定着した2023シーズンはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAの24試合を含む公式戦通算48試合に出場。A代表への選出経験はないものの、U-20ブラジル代表として3試合に出場した経験も有している。

 複数の欧州メガクラブからの関心も明らかになっていたベラルドだが、今冬にリーグ・アン上陸を果たす可能性が高いようだ。今回の報道によると、既に選手本人と個人合意に達していた同クラブは、推定2000万ユーロ(約31億円)の移籍金でサンパウロとも合意に達したとのこと。冬の移籍市場の開幕を待たずして、完全移籍での獲得が決定的となっているという。

 また、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、PSGがベラルドの獲得に大きく近づいていることを強調しつつ、契約期間については2029年までの5年間になる可能性が高いと指摘。今週中にメディカルチェックが行われ、問題がなければ両クラブから移籍成立が正式発表される見込みと伝えている。

 PSGを巡っては、CBを主戦場とするフランス代表DFプレスネル・キンペンべが2月にアキレス腱断裂の大ケガを負い、現在も戦線離脱を余儀なくされている。かねてから補強が噂されていたポジションに、サッカー王国の若き“逸材”を加えることとなりそうだ。