浦和レッズは25日、湘南ベルマーレからDF石原広教を完全移籍で獲得したことを発表した。
1999年2月26日生まれで現在24歳の石原は右サイドバック(SB)を主戦場とするプレーヤー。ジュニア年代から湘南の下部組織に在籍し、2016シーズン途中にトップチームデビューを果たした。その後はアビスパ福岡へのレンタル移籍を経験しつつ、徐々に頭角を表し主力選手に成長。昨シーズンは明治安田生命J1リーグで26試合、YBCルヴァンカップで2試合、天皇杯で2試合に出場した。
湘南での通算成績は公式戦168試合出場11アシスト。明治安田生命J2リーグ優勝とYBCルヴァンカップ制覇も経験した。
慣れ親しんだ湘南を去り、浦和への完全移籍を決断した石原は両クラブの公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。
◼︎浦和レッズ
「浦和レッズに関わる全てのみなさま、はじめまして石原広教です。浦和レッズの勝利への執念とチームのために戦う姿勢、そしてサポーターの熱さに惹かれ、サッカー選手としても一人の人間としても成長できると確信したので移籍を決めました。僕の目標は、浦和レッズでシャーレを掲げることです。チームのために戦い、力になることを約束します。よろしくお願いします」
◼︎湘南ベルマーレ
「この度、浦和レッズに移籍することになりました。小学3年生の時にベルマーレサッカースクールに入り、期限付き移籍期間も含め約17年間、本当にお世話になりました」
「僕の人格は湘南ベルマーレで作られました。『そこに落ちているゴミを拾える人間になる』ベルマーレジュニアに入団した当初から言われてきた言葉です。当時のジュニアの育成はサッカーのことよりも、人としての在り方を学び、挨拶はもちろん、人との接し方や立ち居振る舞い、自分に関わる全ての人を大切にするなどたくさんのことを教えられてきました。今、プロサッカー選手として生活ができているのもその時の教えがあったからです」
「自分がこのクラブでプロになるんだと決意した瞬間は、2010年5月29日に三ツ沢球技場で行われたトップチームの前座試合でベルマーレジュニアが勝利し、ゴール裏へ挨拶に行った際にベルマーレコールをしていただいた時です。あの時見た光景は間違いなく、世界一のサポーターであり、ベルマーレファミリーを愛してみんなで支え合う湘南ベルマーレというクラブを表す瞬間だったと思います。最後にメンバーに入った三ツ沢でのアウェイ横浜FC戦の勝利のダンスは、同じ場所ということもあり、同じ光景を思い出しましたし、ベルマーレサポーターの偉大さ、自分のベルマーレに対する愛を改めて感じました」
「これからはベルマーレの選手では無くなりますが、湘南ベルマーレのファンであり愛するクラブであることには変わりません。新天地で活躍する姿を見せることが今できる一番の恩返しだと思うので、今まで培ってきた全てを出し、さらに成長できるように頑張ります。本当にありがとうございました」