電源メーカーの大家であるSeasonicが、硬くて曲げにくい12VHPWRケーブルの設置時にヘアドライヤーを使って温めることを推奨しているようだ(外部リンク)。Wccftechなどが報じている。

  • 12VHPWRケーブルを曲げるときはドライヤー等で温めよう - Seasonicが言及

12VHPWR / 12V-2x6ケーブルは、NVIDIA GeForce RTX 40シリーズにおいて導入された新しいケーブル規格。最大600Wを1本で給電できる点が特徴で、電源ユニットにもたらされた新規格としてはかなり大きなものになった。電源ユニット側にも新しい端子を備えたものが存在するが、メーカーによってはPCIe用電源コネクタを変換するだけで使えるブランドもある。

一方極めて大きな給電能力を実現したために、硬くて取り回しにくいところが難点。またハイエンドグラフィックスカードのサイズがかなり大きくなったこともあり、ケース内にしまうためにやや無理のある配線が行われることもあるほか、これがコネクタの溶融につながることもある。

そこでSeasonicは、この12VHPWRケーブルの配線におけるTipsを公開している。これによると、「まずケーブルは接続する前に曲げる」「コネクタから35mm離したところを曲げる」「かちっと音がするまでしっかり差し込む」「曲げにくいときは、ヘアドライヤー等で曲げたいところをやさしく温める」手順を推奨。

  • 35mm離したところを曲げよう

Tom's Hardwareはこのニュースに際して、「PC自作において、ヘアドライヤーが新たなツールとして加わりました」と述べている。