鹿島アントラーズに所属するDF昌子源が、FC町田ゼルビアへ完全移籍することが決定した。25日、両クラブが発表している。
1992年12月11日で現在31歳の昌子は、ガンバ大阪の下部組織や米子北高校を経て、2011年に鹿島に入団しプロキャリアをスタートさせた。徐々に出場機会を増やすと、2014年頃からDFの主軸に定着し、その後は明治安田生命J1リーグ、ヤマザキナビスコカップ(現:YBCルヴァンカップ)、天皇杯、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)など数々のタイトル獲得に大きく貢献した。
2019年1月にはリーグ・アン(フランス1部)のトゥールーズに完全移籍で加入。約1年間の在籍で公式戦21試合に出場した。2020年2月には育成年代を過ごしたG大阪に完全移籍で加入。以後3シーズンに渡って主力DFとして活躍し、今年から古巣鹿島に復帰を果たした。今シーズンは明治安田生命J1リーグで21試合、リーグカップで4試合、天皇杯で2試合に出場した。また、日本代表への選出経験もあり国際Aマッチでは通算20試合に出場。FIFAワールドカップロシア2018ではセンターバック(CB)の主力として3試合に出場した。
完全移籍が決定した昌子は鹿島のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「アントラーズに復帰してからのこの1年、プレーでチームに貢献できていない悔しさと歯がゆさを抱えながら、アントラーズの伝統を知る自分がすべきことと向き合ってきました。その時間を含め、僕はアントラーズでプロサッカー選手としてのすべてを学び、ここまで成長することができたと思っています。ただ、自分の年齢、この先のキャリアを考えても、試合に出て勝利に貢献したい、楽しくサッカーをしたいという思いは日に日に強くなり、それが移籍の決断につながりました。アントラーズでは数多くの優勝の喜びを体感してきた一方で、タイトルを逃す悔しさもたくさん味わってきました。その過程にはいつも、サポーターの皆さんの姿がありました。アントラーズを離れても、僕にとって特別なクラブであることに変わりはありません。アントラーズに関わるすべての皆さん、9年間、本当にありがとうございました」
そして、加入する町田のクラブ公式サイトでは以下のようにコメントしている。
「まず、自分を必要としてくれたFC町田ゼルビアに心から感謝しています。チームの中ではベテランの部類に入るので、これまでの経験を伝え、選手たちの先頭に立つ役割を果たすとともに、何よりピッチ上のプレーで勝利に貢献したいと強く思っています。クラブにとって初めてのJ1の舞台で、町田に関わる皆さんの期待に応えられるよう、自分が持っているすべての力を注ぎます」