ウルヴスに敗れたチェルシー [写真]=Getty Images

 昨シーズンに続いて今シーズンも低迷しているチェルシーはあらゆる不名誉な記録を残していることが明らかになった。データサイト『OPTA』やイギリスメディア『Squawka』などが伝えている。

 プレミアリーグ第18節が24日に行われ、チェルシーは敵地でウルヴァーハンプトン(ウルヴス)と対戦。何度か決定機を創出しながら、決めきれないでいると、51分にCKから先制点を奪われたほか、90+3分にも追加点を許した。90+6分にプレミアリーグデビュー戦となったクリストファー・エンクンクのヘディング弾で1点を返したものの、追いつくことはできず、1-2で敗れた。

 この結果、『OPTA』によると、チェルシーは2023年のプレミアリーグでの敗戦数が「19」となり、全チームで最多に。欧州5大リーグで見ても、アルメリア(24敗)、ブレーメン(20敗)、エンポリ(20敗)に次ぐ成績になってしまっていることが伝えられている。

 さらに、ウルヴス戦でも決定機を決めることができなかったチェルシーは、2023-24シーズンのプレミアリーグで57回の決定機を創出しているものの、これらを決めることができたのはわずか21回にとどまり、36回ものビッグチャンスをものにすることができていないのは、どのチームよりも多い数字になっている。

 また、『Squawka』によると、チェルシーがアウェイ4連敗を喫したのは、クラウディオ・ラニエリ政権時以来、23年ぶり。そして、今シーズンここまでゴール期待値(xG)は「35.8」を記録しながら、実際は29ゴール(-6.8)を挙げるにとどまっていることから、xGとゴールの差がより大きなマイナスを記録しているのはマンチェスター・ユナイテッド(-9.5)だけとなるなど、低水準な記録が続出していることが明らかになっている。

 12位に終わった昨シーズンに続いて、今シーズンも第18節終了時点で6勝4分け8敗、勝ち点「22」で10位に位置しているチェルシー。2022年5月にオーナーが交代して以降、直近3回の移籍市場で総額10億ポンド(約1810億円)以上を費やしてほとんどの選手を入れ替え、今夏にはマウリシオ・ポチェッティーノ監督を招へいしたものの、不甲斐ない結果が続いている。

 わずか3シーズン前となる2020-21シーズンには2度目のチャンピオンズリーグ(CL)を制していたチェルシーだが、果たしてかつての輝きを取り戻すことはできるのだろうか。次節は27日にホームで勝ち点「4」差で15位につけるクリスタル・パレスとの一戦に臨む。

【ハイライト動画】ウルヴァーハンプトンvsチェルシー